この記事は2023年9月11日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Serangan/stock.adobe.com)

2023年9月11日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全通貨が下落とドルは全面高で引けた。週足でユーロ/米ドルが8週続落、ドルの相対的な強弱を映すドルインデックスが2005年以来の8週連続安とドル高の地合いが続く。

財務省高官からの円安けん制発言も相次いだが、米ドル/円も年初来高値を更新する147.87円まで上伸、高値圏で引けている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末の読売新聞オンラインに植田日銀総裁のインタビュー記事が掲載され、「条件次第でマイナス金利の解除」に言及している。

週明け11日(月)のオセアニア市場では市場流動性の乏しいなか、米ドル/円はギャップダウン(下窓)で寄付き、東京時間午前6時半現在、146.80円水準で推移する。しかし、あくまで条件次第と表明しており、緩和継続と締めくくる。影響は限定的とみておきたい。

今週は明後日13日(水)の米国の8月のCPIの発表が重要だろう。単純に市場予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとみている。米ドル/円が年初来高値を更新してきたことで注意したいのが政府・日銀の円買い介入。日々、1つのリスクとして、どう行動するか位は準備しておきたい。

今週は米ドル/円で145.50~149.00円、ユーロ/米ドルで1.0600~1.0800ドル、ユーロ/円で156.00~160.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。