この記事は2023年9月21日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tadamichi/stock.adobe.com)

2023年9月21日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

FRBは本日21日(木)日本時間未明、FOMC政策金利を5.25~5.50%に据え置いた。

注目が集まった政策金利見通し(ドットチャート)では年内に25bpの追加利上げを示唆。来年2024年については利下げを予想しつつも、利下げ幅は前回見通しの100bpから50bpに半減させた。FRBは、インフレを抑制しつつリセッション(景気後退)を回避できるとの自信を深めつつあるようだ。

FOMCの「タカ派的な据え置き」を受けて米長期金利が十数年ぶりの高水準へと上昇する中、米ドル/円相場においては日米金利差の拡大が意識されやすく、上値試しの展開が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日21日(木)朝の東京市場では148.45円前後まで続伸したものの上昇ピッチは緩やかで、前日終値からの上昇幅はいまのところ最大で10銭余りにとどまっている。

明日22日(金)の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除に関するヒントが出るかもしれないとの憶測や、円買い介入への警戒感が上値を抑えていると考えられる。

米ドル/円が149円台に突入して150円の節目に向けた上昇基調を強めるとすれば、やはり明日22日(金)の植田日銀総裁の発言を確認してからになりそうだ。それも、介入警戒感がやや薄れる海外市場が主戦場となるだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。