経営者の妻だからと言って、不安がない生活を送れるわけではない。実際のアンケート結果を見ると、人によっては深刻な悩みを抱えていることが分かる。世の中の社長夫人が何に悩んでいるか、夫婦がお互いに歩み寄るにはどうすれば良いのかを考えていこう。
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経営者の妻は「不安」や「責任」を感じやすい
法人向けの保険商品を展開するエヌエヌ生命保険は、2023年7月に「中小企業経営者の夫を支える妻の本音調査」の結果を公表した。以下のデータは、同アンケート調査の「あなたが経営者の妻になった時の心境はいかがでしたか」に対する回答結果をまとめたものである。
上記を見ると、経営者の夫を応援したい妻が最も多い一方で、約半数の妻は不安や責任を感じていることが分かる。会社経営に携わっていなくても、事業が順調かどうかや夫の健康状態などが悩みの種になり、重圧を感じてしまう妻もいるようだ。
家事や家族サービスの押しつけは不満につながる
次に、同アンケート調査の「あなたが夫について本当は不満だけれど、我慢していることは何ですか」に対する回答結果を見てみよう。
「特にない」の回答を除くと、家庭のことに関する不満が上位を占めている。経営者は会社に多くの時間を費やすが、だからと言って全ての家事・育児を押しつけると、妻の不満やストレスは溜まってしまう。
また、「妻(あなた)を大切にしない」のように、日頃の言動に不満を感じている妻も少なくない。もし家庭に費やす時間がなかったとしても、普段から細かい気配りができるようになると、妻の不満やストレスは解消される可能性がある。