「マイケル・コース」「ヴェルサーチェ」のカプリHDの第2四半期は伸び悩み 売上高は前年比8.6%減
「マイケル・コース」のグローバル・ブランド・アンバサダー、TWICE・ダヒョン(画像=「セブツー」より引用)

カプリ・ホールディングス(Capri Holdings Limited、以下カプリHD)は11月9日、2024年度第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%減の12億9000万ドル(1954億6725万円)だった。小売部門は、主に南北アメリカにおける消費者需要の鈍化と、アメリカでの電子商取引導入の問題の影響を受け、伸び悩んだ。卸売部門でも、南北アメリカ大陸での需要の低迷を受け収益減となった。営業利益は1億ドル(151億5250万円)、営業利益率は7.7%、当期純利益は9000万ドル(136億3725万円)だった。前年同期の営業利益は2億5200万ドルで、営業利益率は17.8%、純利益は2億2400万ドルだったため、今期は大幅な後退となった。

ブランド別で見ると、「ジミーチュウ(Jimmy Choo)」の売上高が1億3200万ドル(200億130万円、前年同期比7%減)、「マイケル・コース(Michael Kors)」が8億7900万ドル(1331億9047万円、同8.6%減)、「ヴェルサーチェ(Versace)」が2億8000万ドル(424億2700万円、同9.1%減)だった。

会長兼最高経営責任者であるジョン・D・アイドルは以下のように述べた。「カプリHDの第2四半期の業績は、マクロ経済の逆風と電子商取引の導入関連の課題により、当社の予想を下回りました。7月初旬に、当社は新しい電子商取引プラットフォームを導入しました」。「タペストリー社との合併取引が2024年に無事に完了することを楽しみにしています。この合併が株主に価値をもたらすだけでなく、世界中の献身的な従業員に新たな機会を提供すると確信しています。カプリHDは、より大規模で多角的な企業の一部となります。 タペストリー社と提携することで、当社ブランドの独自のDNAを維持しながら、世界的な展開を加速するためのより多くのリソースと能力を得ることができます」。

*1ドル=151円換算(11月12日時点)