この記事は2023年12月21日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年12月21日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は昨日20日(水)の欧州市場で米長期金利の低下を背景に143.20円台へ下落。
NY市場では143円台後半に買い戻されたが、本日21日(木)の東京市場でふたたび143円台前半に弱含むなど上値の重い展開となっている。
もっとも、米10年債利回りが5カ月ぶりの3.8%台に低下した割には下値が堅いとも言える。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今年最後のビッグイベントと見られていた日銀金融政策決定会合を通過したことで海外勢の多くはクリスマス休暇入りしたと見られ、市場の動意が薄れているためだろう。
米ドル/円は145.00円付近を上抜けない限り、上昇トレンド復活の機運は高まらないと見られる一方、昨年来の長期サポートラインが通る140.00円付近を下抜けないことには下攻めのムードも高まりにくいと考えられる。
そうした中、143円台で推移する米ドル/円相場に対して居残り組の短期筋も手掛けづらさを感じているのではないだろうか。本日21日(木)も143円台を中心に方向感の出にくい相場展開が続きそうだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。