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(画像=株式会社UNIVA・Oakホールディングス)
髙橋 俊之(たかはし としゆき)
株式会社UNIVA・Oakホールディングス 執行役員 グループ人事・法務。総務 管掌 兼 グループCA
一橋大学経済学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)入社、企画・審査・法人営業等を歴任。その後、複数の事業会社において管理部門全般業務のほか複数の資本業務提携案件に従事した後、2010年現職。
人事総務部長を経て、現在は持株会社としてグループ全体の人事・法務・総務を統括。
趣味は日本史全般(小説、映画、神社仏閣・博物館巡り)。
好きな寺院は浄瑠璃寺と圓通寺。歴史上最も魅せられた人物は後白河法皇。
株式会社UNIVA・Oakホールディングス
慶応4年漁網会社として創業、その後戦前戦後を通じて紡績業を営む総合繊維会社として発展。昭和24年株式上場。
2001年投資事業へ参入、独立系投資銀行として数多くのエクイティファイナンス引受や事業成長支援を手掛ける。
2021年ユニヴァグループとの協業を開始し投資銀行業から価値共創事業へと転換、2023年10月社名を現商号へ変更、名実共に持株会社としてグループ内事業会社が持つ価値を統合し成長させていく連邦制グループ企業を目指す。

目次

  1. 人的資本経営(ダイバーシティ、従業員エンゲージメントの向上、働き方改革 など)に対するこれまでの取り組み
  2. 人的資本経営の取り組みで苦労した点と、乗り越えるための施策
  3. ステークホルダーの皆様へのメッセージ など

人的資本経営(ダイバーシティ、従業員エンゲージメントの向上、働き方改革 など)に対するこれまでの取り組み

2021年、当社は経営の重要な転換期を迎えました。竹井博康氏のカリスマ的かつトップダウン型の経営から、分権型かつ主体性を重視する稲葉秀二氏のリーダーシップへ移行したことにより、従業員が自らの意思で行動し、活気ある組織運営を推進する新たな動きが生まれました。

この経営の変革は、従業員を単なるマンパワーとは見なさず、「資本」としての価値を重視する当社の方針にも新たな方向性を与えました。この方針は、従業員の潜在能力を最大限に引き出し、従業員と企業の双方に利益をもたらすことを目指しています。 さらに、当社は各従業員が高い専門性を持ち、プロフェッショナルとしての自覚を持つことを目指しています。この少数精鋭の方針は、効率性と品質の向上を追求する重要な要素であり、従業員一人一人が自身の能力と可能性を最大限に発揮し、企業全体としての成長を目指しています。

当社では成果主義を採用しつつも、成果に至るプロセスの重要性を強調しており、目標達成のための努力やアプローチ方法を評価し、従業員の成長過程を支援することによりさらなる能力開発を促進しています。 また、チャレンジ文化と育成について従業員が新たな挑戦をする文化を当社推奨しています。挑戦を通じて得られる学びや成長は、個人の発展はもちろん、組織全体の成長にも寄与します。従業員が安心して新たな試みを行えるような環境を整備し、挑戦を促進しています。

当社では、従業員が自身の目標を達成するために主体的に行動できるよう、効果的な人財マネジメントを実践しています。この取り組みにより、各従業員は自分自身の課題を設定し、積極的に取り組むことが奨励されます。これは、従業員の自己実現だけでなく、会社の成長にも大きく寄与するものです。経営トップの交代によってもたらされた新たな視点とアプローチは、従業員が主体的に参加し、それぞれの専門性を活かして企業の目標達成に貢献するための道を開きました。今後も当社は、従業員の成長と企業の成功が相互に連動する環境をより一層整備していくことにより、持続可能な発展を実現することを目指しています。当社の進む道は、従業員のエンパワーメントと企業の革新に焦点を当てた、新しい時代の始まりを告げています。この経営変革は、従業員が主体性を持ち、組織全体が活性化する好機となっています。

人的資本経営の取り組みで苦労した点と、乗り越えるための施策

当社では人的資本経営の推進にあたり、ダイバーシティの推進やエンゲージメントの向上など、さまざまな問題に直面してきました。特に、当社は全従業員が中途採用であることから、様々なバックグラウンドを持つそうした中途採用者が当社の企業風土や組織に溶け込む過程や、従業員が本音で意見を出し合う文化の構築には一定の苦労が伴いました。

これらの課題を克服するための施策として、当社は1on1ミーティングの導入を行いました。そして、この1on1ミーティングの実施が従業員同志のコミュニケーションを強化し、個々の性格や価値観の理解の浸透につながりました。こうした取り組みの結果、上司・部下間、また従業員間のコミュニケーションの円滑化が促進され、風通しの良い企業風土の醸成に役立っています。さらに、こうした取り組みを通じて、当社は従業員が安心して意見を共有し、互いに支援し合う環境を作り出しています。従業員が自らの思いやアイデアを自由に表現できる文化は、組織全体のエンゲージメントを高め、より生産的な職場を実現しています。 当社はこれからも、従業員一人一人の声に耳を傾け、従業員の意見や提案を経営に反映させることにより、更なる組織の改善と発展を目指していきます。

その具体的な施策として、機動的なテレワークの推進やフリーアドレス制の導入といった柔軟な職場環境を通じて、従業員が自由に働く環境の中で、主体性を持って職務に取り組むことを促進していきます。また、現在「ジョブ型人事制度」の導入に向けて鋭意検討を進めており、従業員一人一人の職務内容、責任と役割、それらに紐づく報酬を可視化することにより、従業員の主体的な職務への取り組みとステップアップを後押ししていく方針です。

ステークホルダーの皆様へのメッセージ など

当社は、昨年10月1日に「Oakキャピタル」から「「UNIVA・Oakホールディングス」へ社名を変更し、新たなスタートを切りました。「Oakキャピタルとユニヴァ」異なる文化と風土を持つ二つのグループが協力し合い、各々の強みを活かしてさらなる成長を遂げることを目指しています。また、当社は小規模ながらも創意工夫を凝らし、Win-Winの環境で共に成長していくことを目指しています。特に、従業員が主体性を持ち、会社および社会への貢献を通じて、個人としても成長していくことを期待しています。

私たちが直面する課題は、従業員一人一人の働きやすい職場環境の提供と、全体的な視点から会社を俯瞰する能力の育成です。1on1ミーティングなどを通じて従業員の「思い」を理解することにより、これらの課題に取り組み、円滑なコミュニケーションの実現を目指してまいります。

当社の経営革新と人的資本の再定義は、従業員の幸福と企業の持続的な成長のための重要なステップです。私たちは、従業員の「思い」に常に寄り添い、グループ企業として共に成長し、ステークホルダーの皆様のご期待に応え、また社会に貢献していくことを目指しています。今後も、不断の努力を惜しまず、全社一丸となってアグレッシブに取り組んでいく所存ですので、変わらぬご支援をお願いいたします。

氏名
髙橋 俊之(たかはし としゆき)
会社名
株式会社UNIVA・Oakホールディングス
役職
執行役員 グループ人事・法務。総務 管掌 兼 グループCA