100万円からの資産運用で効率良くお金持ちになる3つの方法
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資産運用には「お金持ちがやるもの」というイメージがありますが、実は100万円やそれ以下の金額からでもスタートできます。

大切なお金を運用するわけですから、せっかくならば良い成果を出したいものです。

本記事では100万円からの資産運用で、なるべく失敗を避け、効率良くお金持ちになる方法として、性格別に3タイプの運用方法を提案します。

それ以外にも、運用開始前にやっておくべき準備などをまとめ、初めての資産運用でもスムーズにスタートできるようにしています。

この記事でわかること
  • 積極的に投資をしたい人は株式投資、ほったらかしなら投資信託、国債、不動産投資
  • 100万円で資産運用をおこなうならNISAやiDeCoなどの非課税制度を利用する
  • 初心者は最初は少額から投資を始める

目次

  1. 100万円から始める資産運用でおすすめの投資方法
  2. 100万円を資産運用するなら知っておきたいNISAとiDeCo
  3. 元手100万円で資産運用をするならやっておくべき4つの準備
  4. 資産運用における注意点
  5. 100万円の資産運用で成功すると得られる3つのもの
  6. まとめ

100万円から始める資産運用でおすすめの投資方法

100万円から始める資産運用|おすすめの投資方法とは?準備や注意点も解説
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100万円で資産運用をする方は初めての資産運用であるケースが多いことでしょう。

そのため、タイプ別の投資先を紹介します。

自分の性格に一番近いと思うものを検討してください。

1.株式投資|自分で勉強して自分で売買したい人におすすめ

株式投資とは、企業が発行する株式を購入することで、その企業の株主となり、企業の成長に貢献する投資方法です。

株価の上昇による売却益や、企業から支払われる配当金が主な収益源となります。

株式に関する勉強が苦ではなく、自分で積極的に情報を収集したい方に株式投資はおすすめです。

数字に明るく、細かい計算などが苦にならないタイプも向いています。

すでに明確な目標があり、そこに到達するために資産を形成したい方や、リスクを数字で理解でき、数字をもとに適切な対処ができる方にも向いています。

・株式投資のメリット

株式投資のメリット・デメリットを見ていきましょう。

まずはメリットから解説します。

1.高リターンが期待できる
株式投資は、企業の成長に直接的に参加できるため、高リターンが期待できます。

特に、成長性の高い企業の株価は大きく上昇する可能性があり、大きな利益を得るチャンスがあります。

2.株主優待がある
多くの企業が株主に対して、株主優待を行っています。

株主優待の内容は、商品券や自社製品の割引など、企業によってさまざまです。

株主優待を受けることで、投資の楽しみをさらに広げることができます。

【株式投資のメリットの総論】
多くの情報の中から、自分で厳選した会社や金融商品を自在に選択でき、成果をダイレクトに得やすい運用方法です。

売買のタイミングが合えば、最速での資産形成と目標達成も夢ではありません。

集めた情報をもとに自分なりに分析するので、知識と経験が積み重なり、短期間でもプロ級の運用ができるようになる可能性があります。

・株式投資のデメリット

続いては、株式投資のデメリットを解説します。

1.元本保証がない
株式投資は、株価の変動によって損失が出る可能性があります。

市場の動向や企業の業績が悪化すれば、投資した金額よりも低い価格でしか売却できない場合もあります。

2.元情報収集と分析が必要
どの企業に投資するかを判断するためには、企業の財務状況や業界の動向など、多くの情報を収集し、分析する必要があります。

投資初心者にとっては、この作業が負担になる可能性があります。

3.時間と手間がかかる
銘柄選定、売買タイミングの判断など、株式投資には時間と手間がかかります。

忙しくて頻繁に市場をウォッチできない人には、負担となるかもしれません。

【株式投資のデメリットの総論】
市場動向・為替・個別銘柄の情報など、カバーすべき知識の幅が広いため、かなりの勉強量が必要です。

調べ物が多いため、目標を達成するまでは、土日もゆっくりできないかもしれません。

売買のタイミングが重要なので、平日の日中帯スマホで取引できる時間と場所の確保が必須です。

情報の読み間違いや判断ミスがあれば大きな損失を被る可能性もあるので、そのことを精神的に引きずらない性格のほうがよいでしょう。

2.投資信託・個人向け国債|プロに運用をお任せしたい人におすすめ

投資信託・個人向け国債は、購入したらあとは何もしない「ほったらかし投資」に興味がある方に向いています。

また、「詳しいことはよくわからないが、将来のためにお金は増やしておきたい」という方にも向いています。

任意の金融機関で投資対象と投資金額を決めたら、後は自動で給与天引きのようにできるのがほったらかし投資です。

少額からスタートできるので、「資産運用をやってみたいけど、何となく不安」という方もお試しでチャレンジできます。

・投資信託・個人向け国債のメリット

投資信託・個人向け国債の主なメリットは以下のとおりです。

1.手間をかけずに資産形成ができる
投資信託や個人向け国債は、一度購入すれば、基本的に特別な手続きは不要です。

自分で銘柄を選んだり、売買タイミングを計ったりする必要がないため、忙しい方や投資初心者でも手軽に資産形成を始められます。

また、定期的に積み立てをおこなうことで、少額から無理なく投資を継続できます。

2.分散投資でリスクを抑えられる
投資信託は、複数の株式や債券に分散投資することで、一つの銘柄の価格変動によるリスクを軽減できます。

個人向け国債は、国が発行する債券であるため、デフォルトリスクが極めて低いという特徴があります。

これらの特徴から、比較的安定した資産形成が期待できます。

3.長期的な視点で資産を増やせる
投資信託や個人向け国債は、長期的に保有することで複利効果が働き、資産を効率的に増やすことができます。

特に、個人向け国債は満期まで保有することで、確実に元本と利息を受け取ることができます。

【投資信託・個人向け国債のメリットの総論】
投資信託はプロのファンドマネージャー、国債は国が運用してくれるので、リスクの低い商品を選んでおけば、相場や景気を気にする必要がありません。

投資したことを忘れていても大丈夫なほど、ほったらかしておけます。

自分で解約しない限り、口座からの自動積立式で投資が続いているので、気が付いたらある程度の金額になっていることがあります。

・投資信託・個人向け国債のデメリット

続いては、投資信託・個人向け国債のデメリットを解説します。

1.期待収益率が低い可能性
投資信託や個人向け国債は、元本が保証されている分、株式のように大きなリターンが期待できるわけではありません。

特に、金利が低い時期には、個人向け国債の利回りも低くなる傾向があります。

インフレ率を上回るような高い収益を期待している場合は、他の投資商品も検討する必要があります。

2.市場環境の変化に対応できない
投資信託は、市場環境の変化によって、運用成績が大きく変動する可能性があります。

たとえば、金利上昇局面では、債券型の投資信託の価格が下落するリスクがあります。

また、個人向け国債も、金利が上昇すると、新たに発行される国債の利回りが上昇し、既存の債券の価値が相対的に低下する可能性があります。

3.手数料がかかる
投資信託には、購入時手数料、信託報酬など、さまざまな手数料がかかります。

これらの手数料は、長期的に見ると、投資収益を圧迫する要因となります。

特に、頻繁に売買をおこなう場合には、手数料の影響が大きくなるため注意が必要です。

【投資信託・個人向け国債のデメリットの総論】
投資先を自分で選べないので、希望する投資対象を取り扱っている金融機関を探す手間がかかります。

自分で勉強して、いろいろ理解してくると投資結果に物足りなさを感じることがあります。

別の商品に乗り換えたくても、選択した金融商品によっては途中解約をすると手数料がかかり、元本が減ってしまう可能性もあるので、投資先を選ぶ際には注意してください。

3.REIT・小口不動産・区分所有不動産投資|ほったらかしで運用したい人におすすめ

不動産投資、特にREIT、小口不動産、区分所有不動産投資などは、ほったらかし投資として注目されています。

これらの投資は、プロの運用に任せることができるため、初心者でも気軽に始められます。

また、不動産という有形資産に投資することで、将来的な資産価値の向上も期待できます。

もちろん、空室リスクや賃料の変動など、リスクはありますが、長期的な視点で安定した収益を得たい方にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

REITなどは少額から始められる商品も増えており、株式や投資信託と並行して検討してみるのもおすすめです。

・REIT・小口不動産・区分所有不動産投資のメリット

REIT・小口不動産・区分所有不動産投資のメリットは以下のとおりです。

1.プロの運用で手間がかからない
REITや小口不動産投資は、プロの不動産会社が物件の管理・運営を行ってくれます。

賃貸募集、家賃回収、修繕など、煩わしい手続きを全て任せることができるため、投資初心者でも安心して始められます。

忙しい方や不動産投資の知識がない方でも、手軽に不動産投資のメリットを享受できます。

2.不動産という有形資産に投資できる
REITや小口不動産投資は、株式や債券のように目に見えないものに投資するのではなく、実際に存在する不動産に投資します。

不動産は、長期的に見て価値が安定している傾向があり、インフレ対策としても有効です。

また、資産の多角化にもつながり、ポートフォリオの安定化を図ることができます。

【REIT・小口不動産・区分所有不動産投資のメリットの総論】
どの投資先でも、投資対象を自分で確認できる実物がそこにあるため、「これに投資をするのだな」とわかりやすく、安心感があります。

勉強をして細かい数値を追わなくても、そこに実体があるので、投資対象として適切かどうかも、ある程度は判断しやすいでしょう。

実物への投資には、美術品・金・時計などもあります。

始めはコレクションとして自分が欲しいものを購入し、値段が上がったら売却して差額を得るなど、趣味と実益を兼ねた投資もできます。

・REIT・小口不動産・区分所有不動産投資のデメリット

小口不動産・区分所有不動産投資のデメリットの主なデメリットは以下のとおりです。

1.市場変動の影響を受けやすい
REITや小口不動産の価格は、金利変動、景気変動、不動産市場の需給バランスなど、さまざまな要因によって大きく変動する可能性があります。

特に、金利上昇期には、不動産価格が下落する傾向があるため、投資額が減ってしまうリスクがあります

2.流動性が低い
不動産は、株式のように簡単に売買できる流動性の高い資産ではありません。

特に、小口不動産や区分所有不動産は、売却までに時間がかかることが多く、急な資金が必要になった場合に、すぐに現金化できない可能性があります。

3.空室リスクや賃料減額リスク
賃貸用不動産に投資する場合、入居者がみつからない空室リスクや、賃料が下がるリスクが常に存在します。

【REIT・小口不動産・区分所有不動産投資のデメリットの総論】
不動産投資は、投資でありながら金融機関が融資をするほど確立されたビジネスモデルです。

しかし、賃貸に出すための物件が必要になるため、初期費用の大きさがデメリットです。

不動産小口化商品は、普通の不動産投資と比べると物件が小口化されているため購入しやすく、口数分の物件の所有権・賃料収入も不動産投資と同様に得られます。

しかし、数千円でスタートできる投資信託などの金融商品と比べれば、ハードルの高い投資方法といえます。

REIT(リート)は、不動産投資法人がビルやマンションなどの不動産を運用する投資信託ですが、現物を確認できるタイプの投資方法であるため、安心感はあります。

しかし、物件が証券化されているため、REITを購入しても不動産の所有権はありません。

100万円を資産運用するなら知っておきたいNISAとiDeCo

100万円から始める資産運用|おすすめの投資方法とは?準備や注意点も解説
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100万円というまとまった資金を資産運用したいと考えている方におすすめなのが、国が定めた非課税制度のNISAとiDeCoです。

NISAは、株式や投資信託の運用益が非課税になる制度です。

iDeCoは、個人型確定拠出年金制度の略で、老後のために積み立てていく制度です

NISAとiDeCo、どちらを選ぶべきかは、ご自身の年齢、収入、投資期間、リスク許容度などによって異なります

もちろん、両方に投資しても問題はありません。

ここでは、100万円を資産運用するのにぜひ利用したい非課税制度であるNISAとiDeCoについて詳しく解説します。

NISAとは

新NISAは、2024年に従来のNISA制度が大幅に拡充された非課税投資制度です。

年間投資上限額が大幅に拡大され、つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで、合計360万円まで非課税で投資できるようになりました。

また、非課税期間が無期限に変更されるなど、大幅にリニューアルされています。

NISAを利用して100万円を投資するメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

・1.運用益が非課税になる

NISA口座で得た株式や投資信託の売却益や配当金は、全て非課税となります。

通常、株式の売却益には約20.315%の税金がかかりますが、NISA口座であれば、この税金を払う必要がありません。

つまり、運用益を全額手にすることができるのです。

・2.少額から始められる

NISAは、年間の投資上限額が決まっていますが、1回に100万円を全額投資する必要はありません。

少額からコツコツと積み立て投資をすることも可能です。

そのため、投資初心者の方でも無理なく始めることができます。

・3.長期的な資産形成に最適

NISAは、長期的な資産形成を目的とした制度です。

非課税期間が無期限になったことで、より長期的な視点で投資をおこなう行うことができます。

複利の効果によって、資産は雪だるま式に増える可能性があります。

関連記事
100万円で資産運用をするなら?おすすめの投資先とNISAの活用方法

iDeCoとは

iDeCoは、個人型確定拠出年金制度の略で、老後のために積み立てていく私的年金制度です。

20歳以上60歳未満の会社員、公務員、自営業者などが加入可能で、掛け金は全額所得控除の対象となります。

運用中の利益には課税されず、受け取り時も退職所得控除や公的年金控除が適用されるため、老後の資産形成に有利な制度となっています。

ただし、60歳まで引き出すことができない点が特徴です。

iDeCoを利用して100万円を投資するメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

・1.節税効果が高い

掛金全額が所得控除の対象: iDeCoに拠出した掛金は、全額が所得控除の対象となります。

つまり、その年の所得から掛金分が差し引かれるため、所得税と住民税が軽減されます。

運用益が非課税: iDeCoで得た運用益は全て非課税です。

通常の投資では、運用益に20.315%の税金がかかりますが、iDeCoではこの税金を払う必要がありません。

・2.老後資金の準備ができる

iDeCoは、老後資金の準備を目的とした制度です。

60歳以降に受け取るときにも税制優遇があり、年金として受け取れば公的年金との合算課税で税負担が軽減されます。

また、一括で受け取ることも可能です。

・3.強制的な貯蓄効果がある

iDeCoは、毎月一定額を積み立てる仕組みになっています。

給与から天引きすることもできるので、自動的に貯蓄できるため、計画的な資産形成が可能です。

100万円を資産運用するならNISAとiDeCoどっちがいい?

100万円というまとまった資金を運用したいと考えているなら、非課税制度のNISAとiDeCoは魅力的な選択肢です。

どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

NISAは、株式や投資信託の運用益が非課税になる制度で、長期的な資産形成に向いています。

一方、iDeCoは、老後資金の準備を目的とした制度で、掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税になります。

どちらを選ぶべきかは、ご自身の年齢、収入、投資期間、リスク許容度などによって異なります。

自身のライフプランニングやリスク許容度によって選ぶようにしましょう。

もちろん可能な方はNISAとiDeCoの両方を選んでも問題ありません。

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元手100万円で資産運用をするならやっておくべき4つの準備

100万円から始める資産運用|おすすめの投資方法とは?準備や注意点も解説
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手元の100万円で、これから資産運用を始めようとしている方に向けて、行動を起こす前にやっておくべき準備を4つにまとめました。

1.自分の資産の棚卸をする

資産の棚卸とは、銀行預金などの金融機関に預けている残高のすべてをリスト化することです。

これから入る予定のお金は、計算に入れません。

仮に合計額が100万円だった場合、そこから次のものをよけておきます。

・10年以内に使う予定があるお金

ローン頭金・学費・大きな旅行など、10年以内に必ず使うことがわかっている金額はよけておきます

これらは途中で引き出せる定期預金などにしておき、必要な時に使えるようにしておきます。

・生活防衛費

ケガ・病気・リストラ・転職などで、いつもどおりの暮らしができなくなったときのお金です。

生活防衛費は、最低でも「生活費の3ヵ月分」といわれています

総務省の調査によれば、国民総世帯の平均支出は約25万円、単身世帯で約16万円です。

家族構成に合わせて48万~75万円を用意しておけば、何かあったときでも解約せずに資産運用を続けられます。

実家暮しや寮暮らしの場合は、平均生活費から家賃を差し引いた金額でも問題ありません。

100万円から上記の両方を引いてしまうと、いくらも残らないケースもあります。

その場合は、より近い期日で必要になるお金をまず確保し、残りは、これから貯蓄などで増やしていくことになります。

これらの準備をする中で、生活費の見直しも含め、自分のお金の使い方などをチェックしてみると、不要な支出を抑えられるでしょう。

2.人生目標と目標額を決める

資産運用をするということは、個人投資家になるということです。

個人投資家のゴールは、単に資産を増やすことではなく、自分の夢を実現するために必要なお金を確実に手に入れることです。

人生の目標が明確であれば、真剣な気持ちで勉強をして計画を立てられますし、長い目で投資に取り組めます。

資産運用で目標を決めるとなると「1,000万円!」「1億円!」など、真っ先に金額が頭に浮かぶ方が多いようです。

それよりも「将来自分はどうなりたいのか」を考えると、自分がお金に求めていることがわかるようになります。

自分が資産運用で求めているものがハッキリわかっていれば、途中で相場が悪くなっても簡単にあきらめたりしませんし、一瞬ですべてを失うような大きなリスクを取ることもなくなります。

たとえば、「ガレージが4台分ある一戸建てを都内に30分で通えるエリアに購入する!」「ガレージには大好きなアメリカンクラシックカーを並べるんだ」というのが目標だとします。

それならば、場所・価格・頭金・毎月の返済額・趣味の車の代金・維持費など、かなり具体的な自分だけの人生のクエストが出てきます。

この目標を達成するためには、今手元にある100万円をどう運用すべきなのか、いくらまで増やせばよいのか、途中の人生イベント(転職・定年・結婚・子ども・介護)にはどう対応すべきかなど、リアルな数字がいくつも出てきます。

資産運用はお金のためにやるのではなく、人生の目標を達成するためにするものです。

最低でも丸1日時間をとって、自分のためにじっくり考えることをおすすめします。

3.目標額への到達方法を考える

人生の目標と目標額が決まったら、そこへの到達方法を考えます。

資産運用は自分の代わりにお金に働いてもらうことですから、元手となる資金が必要です。

運用に使える資金には以下の2種類があります。

A.今持っている資産
今持っている資産のうち、運用に使えるお金。1の「資産の棚卸」をすると、自分が運用に使える金額がわかる。

B.これから投資で積み立てていく資産
毎月の給与収入の中から、運用に回していくお金。今持っている資産と合わせて運用していくことになる。

AとBを合わせたものが資産運用の元手(元本)であり、この2つの成果が将来手に入る金額です。

Bのこれから投資で得る資金には、資産運用として始めた不動産投資による賃料収入なども含まれます。

4.まず10万円でやってみる

始めは運用資金をすべて動かすのではなく、まずは10万円でテスト運用をしてください。

車の運転と同じで、いくら勉強をして情報を持っていても、実際に公道を走らないとわからないことがたくさんあります。

資産運用も、座学やシミュレーションと実際の運用には差があります。そして、額が大きくなるほど、緊張するものです。

10万円でテスト運用を始めても、毎日証券会社などのアプリを見る必要はありません。

リスクの大きい商品を選ばなければ、日々の値動きはそれほど大きくなく、神経質にチェックする必要がないからです。

それよりも、現実に自分のお金を使って、リスクがゼロではない取引をすることに慣れるほうが大切です。

100円からできる投資信託などもありますが、これだと額が少なすぎて本番としての練習になりません。

100万円の元手の中の10万円という、失ったら痛い金額だからこそ練習になるのです。

資産運用における注意点

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100万円を元手に資産運用を始める方に向けて、注意しておくべきポイントを3つ紹介します。

資産運用における注意点100万円からの資産運用で注意する3ポイント

1.運用しながら積み立てもする

100万円の元手を作るために、多くの方は、給与天引きのような形でコツコツと貯金をしてきたと思います。

資産運用を開始したら、今まで貯金にまわしていた金額を積立投資というスタイルに変えましょう。

積立投資とは、貯金のように毎月決まった額を投資信託などに投資していく運用方法です。

金融機関で販売している商品の他、税制優遇制度であるNISAやiDeCoなども積立投資になります。

預金口座よりも利率が高く、必要なときには預貯金と同じように引き出せるので、資産を減らさずに寝かせておくことができ、気がついたらお金が貯まっています。

できれば積み立ては自動積立タイプにしましょう

今までは頑張って貯金をしていたわけですが、不慣れな積立投資をしようと思っても、つい忘れてしまう、お金が必要になって使ってしまったなど、貯金のようにはいかないことがあるからです。

自動タイプの積立投資にしておけば、自分の状況とは関係なく、毎月決まった金額が引き落とされて投資に回されますので、意識せずに資産形成ができます。

2.常にリスクの小さいほうを取る

運用先選びに迷ったら、まずはリスクの小さい方を取るようにしてください。

運用成果の予想は、想定利回りでわかります。

想定利回りが高ければ増える可能性も高くなりますが、資産運用は株式投資や投資信託などのリスクのある金融商品でおこなうわけですから、預貯金の金利のように確定利回りで増えるわけではありません。

不確実な利回りで運用することになりますから、想定利回りはあくまで「想定」です。

気になる商品の目論見書に書かれている利回りは参考程度に留め、「もしこれが1%・2%・3%だったら」という風に、いくつかの想定利回りをシミュレーションし、それぞれの結果を比較してください。

そのうえで、どのくらいのリスクなら受け入れられるのかを計算し、リスクの小さいほうを取るようにしてください。

このようなシミュレーションをしておくことで、運用での失敗を回避しやすくなります。

3.投資先は最低2つに分ける

100万円の資産運用先は、最低でも2つに分けてください。

2つ以上の投資先がないと、運用結果のバランスが取りにくくなるためです。

資産運用のバランスを見る際は、金融機関のサイトなどで無料のポートフォリオを利用しましょう。

ポートフォリオとは、資産の組み合わせ・比率を見えるようにしたもので、所有する資産のリスクとリターンのバランスを見るために使います。

投資方法には株式投資・投資信託・実物資産などさまざまな方法があるので、投資先は最低でも2つに分け、バランス良く資産を運用できるようにしておく必要があります。

たとえば、投資信託と個人向け国債に50%ずつ投資すれば、投資信託が値上がりして国債が値下がりしても、増えた分の投資信託を売却して国債を買い増せば、投資比率を50%ずつに戻せます。

こうして投資比率のバランスをとった結果、国債のマイナスを投資信託がカバーし、全体的には資産が増えたことになります。

運用先が1つしかないと、このようなバランスが取れなくなってしまうので、最低でも2つの投資先を用意してください。

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100万円の資産運用で成功すると得られる3つのもの

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100万円という運用資金は、資産形成の最初の一歩にすぎません。

自分の人生の目標と目標額を達成するためには、まずは100万円の資産運用を成功させる必要があります。

投資には規模の経済が影響するため、運用資金が増えるほど成果が出やすくなります。

お金持ちは、よりお金持ちになりやすいのです。

本章では、100万円の運用で順調に成果を出した結果、近い将来自分にどのような変化が起きるのかを3つにまとめています。

先々のより大きな資産運用のイメージ作りなどにお役立てください。

100万円の資産運用で成功すると得られる3つのもの

1.運用資金が増える

100万円から資産運用を始めてから何年か経過すると、100万円は徐々に運用成果を出して成長していきます。

100万円を複利で運用した場合のシミュレーションは、以下のとおりです。

利率にもよりますが、年月が経てば経つほど、加速度的に増えることがわかります。

運用資金が増える
利率 スタート時 5年後 10年後 15年後 20年後
1% 100万円 約105万円 約110万円 約116万円 約128万円
3% 100万円 約115万円 約135万円 約155万円 約180万円
5% 100万円 約120万円 約160万円 約200万円 約260万円

会社勤めの方であれば、上記の運用以外に、毎月の収入から運用資金を作り続けることができます。

これを繰り返していくと、給与を稼ぐ自分と運用中の資産の2つを合わせ、2馬力でお金を生み出します。

運用も仕事もやめない限り、どちらのお金も増え続けることになります。

このことがわかると、100万円からの資産運用でも、人生の目標や目標額をクリアできることが、イメージできるでしょう。

2.投資コストが小さくなる

投資にはコストがかかります。

たとえば投資信託であれば、証券会社に支払う購入手数料が発生します。

手数料が3%だった場合、手数料を差し引いた97万円で資産運用をスタートすることになります。

信託報酬という、投資信託会社への手数料を毎年支払う必要があります。

年率は商品によって違いますが、仮に1.5%であれば、年に15,000円が利益から差し引かれます。

ここまでで、100万円の元手は1年目に45,000円も減っています。

さらに選択した商品によっては、売却の際に事務手数料を支払わなければならないものもあります。

これらを試算すると、100万円であれば年利4%以上で運用しなければ、この例では元本割れを起こす可能性が高いことがわかります。

投資規模が大きくなると、同じ割合で手数料を取られても元の規模が大きいため、運用額の目減りが運用結果に結びつきにくくなります。

先の例と同じ年率であれば、100万円では955,000円スタートですが、1,000万円であれば、9,550,000円スタートです。

規模が大きいほど資産が増えるスピードが速くなること以外にも、よりコストの低い商品に資産を移動する、金融機関からの手数料割引サービス特典を利用できるなど、投資コストを下げられる選択肢も増えていきます。

3.実物資産を持てるようになる

投資先の選択肢の中には、金融商品以外にも、不動産・海外不動産・ワインなどのような実物への投資もできるようになります。

実物への投資では、現物と投資資金が相対されますので価格に歪みが生じやすくなります。

歪みとは、本来ならばそこまでの金額にはならないものが、実物があるがゆえに、市場からの是正が入りにくく、実情と乖離した値段でも取引が成立しやすくなることです。

たとえば、ワインに投資すれば、その本数が少なくなればなるほど、実体の価値が上がります。

過去にはフランス産の一部のワインが、その希少性から数千万~数億円で取引されたことが何度もあります。

ここまで極端ではなくても、基本的に実物は希少性が高まるほど、価格の歪みが生じやすいため、割安感のある投資先を見つけやすく、効率の良い投資が期待できます。

不動産であれば、大きな初期投資額でも融資と自己資金だけでスタートでき、賃料収入・税制メリットを享受しながら、不動産オーナーとして長期安定収益をもたらす物件を所有できます。

また、物件価格が値上がりすれば、売却益も期待できます。

大きな規模で所有しなくても、不動産を複数の人で共有する「不動産小口化商品」という方法であれば、購入した口数分だけ不動産を所有でき、不動産価格が上がれば売却益を得ることもできます。

どちらの場合でも、都心部・駅近・人気エリアなどの、希少性の高い土地条件がそろっている物件であれば、ワインなどと同様に、効率の良い投資が期待できます。

このように、所有する資産規模が大きくなると運用先の選択肢が広がり、自分で投資対象を決めていき、実物の所有もできるなど、資産拡大のチャンスが増えます。

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まとめ

100万円から始める資産運用|おすすめの投資方法とは?準備や注意点も解説
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100万円での資産運用で、効率良く成果を出すために知っておくべきことをまとめました。

資産運用は誰でもいくらからでもできますが、何のために資産運用をするのか、人生の目標を決めてから目標額を設定するほうが、途中で何があってもくじけずに続けられるでしょう。

100万円は、多くの方にとって失いたくない金額でしょう。

資産運用で良い成果を得るためには、投資方法や投資スタイルなどを事前によく調べ、自分の性格に合った投資方法でスタートしてください。

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凪カヲル
凪カヲル(著者)
ライター、記者。ライター歴30年以上。雑誌メインの紙媒体とウェブで、エンターテインメントから専門分野まで、幅広いジャンルの記事を企画・取材・執筆している。

(提供:ACNコラム