この記事は2024年5月12日に「CAR and DRIVER」で公開された「ホンダがe:Nシリーズの第2弾となる「e:NP2」を北京モーターショー2024で発表」を一部編集し、転載したものです。


ホンダが北京モーターショー2024において電気自動車「e:Nシリーズ」の第2弾となる「e:NP2」を発表し、広汽Hondaより4月25日に発売。合わせて東風Hondaから「e:NS2」を本年6月より発売すると予告。e:NP2の航続距離は中国CLTCモードで545kmを実現

ホンダの中国現地法人である本田技研工業投資有限公司は北京モーターショー2024(プレスデー:4月25日~26日/トレードデー:4月27日~28日/一般公開日:4月29日~5月4日)において、新型EV(電気自動車)の「e:NP2」を発表し、中国における四輪車生産販売合弁会社である広汽本田汽車有限公司より4月25日に発売。合わせて、同じく中国における四輪車生産販売合弁会社である東風本田汽車有限公司から新型EVの「e:NS2」を本年6月より発売するとアナウンスした。

ホンダがe:Nシリーズの第2弾となる「e:NP2」を北京モーターショー2024で発表
▲ホンダが北京モーターショー2024において電気自動車「e:Nシリーズ」の第2弾となる「e:NP2」を発表し、広汽Hondaより4月25日に発売。航続距離は中国CLTCモードで545kmを実現

ホンダは中国において2022年に発売した「e:NP1」および「e:NS1」を皮切りに、2027年までに10機種のEVの投入を予定するとともに、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指している。今回発表・発売した「e:NP2」、そして6月に発売予定の「e:NS2」は、電気自動車「e:Nシリーズ」の第2弾となるモデルで、e:Nシリーズ共通のコンセプトである「動」・「智」・「美」をいっそう磨き上げ、既存モデルの枠にはまらない新たな価値を持ったEVを目指して開発。また、e:NP2は伸びやかでクリーンなデザインで、e:NS2は見る人に刺激を与えるエモーショナルなデザインで、それぞれ異なるスマートな未来感を表現した。

ホンダがe:Nシリーズの第2弾となる「e:NP2」を北京モーターショー2024で発表
▲東風Hondaからは新型EVの「e:NS2」を本年6月より発売。上の画像はプロトタイプ

e:NP2とe:NS2で具現化した「動」・「智」・「美」の特徴を紹介していこう。

まず「動」に関しては、e:Nシリーズ専用の「e:N Architecture F(イーエヌ アーキテクチャー エフ)」をベースに、ホンダが培ってきたダイナミクス技術を融合することで、人車一体感のある爽快な走りを達成。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)には大容量のバッテリーを採用するとともに、バッテリーの制御技術や走行抵抗の低減により、e:NP2では航続距離545km(中国CLTCモード)を実現した。

次に「智」については、大型のヘッドアップディスプレイや、機能と連動した光の演出などによって、先進的で機能性の高いHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を創出。また、標準装備となる12.8インチの大型ディスプレイオーディオと、中国におけるEV専用のコネクテッド技術「Honda CONNECT 4.0(ホンダコネクト)」の進化によって、利便性・快適性をいっそう引き上げる。さらに、冬場の快適性を向上させるためにエアコンとヒーターの協調制御などで電力消費を最小限に抑え、乗員を効率よく暖めることが可能なインテリジェントヒーティングシステムをホンダ車として初めて適用した。

ホンダがe:Nシリーズの第2弾となる「e:NP2」を北京モーターショー2024で発表
▲大型のヘッドアップディスプレイや機能と連動した光の演出などによって、先進的で機能性の高いHMIを創出する

そして「美」においては、SUVのようなユーティリティの高さとセダンのような流麗なフォルムを両立しながら、洗練され未来感のあるエクステリアデザインを創出。一方でインテリアには、水平基調ですっきりしたインストルメントパネルを導入するとともに、上質な素材に包まれる心地よい空間を実現する。また、大型ディスプレイオーディオやスマートフォンのアプリから好みの香りを選択し、その香りを車内へと拡散させるアロマシステムをホンダ車として初めて採用している。

ホンダがe:Nシリーズの第2弾となる「e:NP2」を北京モーターショー2024で発表
▲SUVのようなユーティリティの高さとセダンのような流麗なフォルムを両立しながら、洗練され未来感のあるエクステリアデザインを実現
Writer:大貫直次郎


(提供:CAR and DRIVER