この記事は2024年6月11日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年6月11日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週はイベントの多い週となっており、明日12日(水)の米CPI、明後日13日(木)日本時間未明のFOMC、14日(金)の日銀の政策金利発表と続く。

そのため現在はイベント待ちとなっているが、14日(金)の日銀に関しては期待しても大きな政策変更は出てこなさそうだ。日本経済の実体があまりにも悪すぎて、金融引き締めという方向にはなかなか行けないからだ。

CPIに関しては市場の期待よりも少し低い数字が出てくるかもしれない。またFOMCではドット・プロットにて年末まで3回の利下げが2回程度に修正されると見込まれている。

全体的に見て調整での「円買い期待」は消滅しつつあり、時間の経過とともに、どこまで円が売られるかというゲームになりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

メキシコペソの調整が進んでいるが、こちらの今後の展開は読み難いものがある。

メキシコペソ/円のチャートよりは米ドル/メキシコペソのチャートを見て判断したいところで、メキシコペソの上昇トレンドが対ドルでは終わったように見えなくもないので、メキシコペソに関しては慎重に臨みたいところ。

その他の米ドル/円、クロス円に関していえば、いずれまた円安かと思っている。

▽米ドル/円 日足チャート

240611shimaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。