この記事は2024年6月10日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年6月10日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨はスイスフラン(+0.63%)と円(+0.33%)のみだった。
先週の前半はインド、メキシコといった新興国の政治の不透明感からこうした通貨群が急落、リスク回避の動きから、余波はクロス円全般の売りに波及した。
米雇用統計が上振れたことで、主要通貨に対しドルは急速に買い戻されたが、序盤のリスクオフの動きが残り、低金利のスイスフランや円は週間では上昇で終えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
週明けのオセアニア市場では、欧州議会選挙で極右政党が議席数を拡大、ユーロは主要通貨に対し、ギャップダウン(下窓)で寄り付いている。
今週は米国では12日(水)に5月のCPI(消費者物価指数)、13日(木)日本時間未明にFOMCの発表がある。FOMCは政策据え置きが確定的だが、これまでの年内3回の利下げ予想から回数が減らされ、総じてタカ派の会合で終わる可能性がある。
14日(金)の日銀金融政策決定会合は、月額6兆円をめどに買い入れてきた日本国債の減額が予想されている。先週来、政治混迷から、クロス円の戻りが鈍いこともあり、丁寧に戻りの売り場を探す予定だ。
今週は米ドル/円で155.00~158.00円、ユーロ/米ドルで1.0650~1.0850ドル、ユーロ/円で167.00~170.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。