現在までの事業変遷について
ーーこれまでの事業変遷について教えてください。
株式会社グッドライフカンパニー 代表取締役社長・髙村 隼人氏(以下、社名・氏名略):当社は私が28歳の時に創業しました。元々事業を起こそうと考えており、新卒では建設会社に入って賃貸マンションの建設の営業をしていました。当時、営業をしていた際に、建設会社は不動産に対する知識がなく、逆に不動産会社も建築に関する十分な知識を持っていないという問題に気づきました。
特に新築マンションは、完成後の運営はもちろん大切ですが、その良し悪しの9割は最初の企画で決まります。この9割を占める最初の企画の価値を最大化させるために建築と不動産、双方の機能を持ったハイブリット企業を作ろうと考えました。
創業当初は、資金の関係もあり、建築の部分は外注していましたが、十分に資金力と信用ができた段階で、土地の仕入れから建築までの内製化が実現しました。このように現在では当時描いていたビジネスモデルを自社で完結できるようになりました。これは、創業当初から一貫して建築・不動産のハイブリット企業の実現を目指し続けたからこそ、実現したと考えています。
自社事業の強み
ーー貴社の強みは何だと考えますか?
髙村:賃貸マンションに特化しているという点が強みです。
賃貸マンションに特化することで、知見が蓄積され、スケールメリットが生まれやすくなります。また、年間にできる物件数が限られているデベロッパー企業と違い当社は不動産投資家へ用地のまま販売し、建築を請負うビジネスモデルです。そのため資産のオフバランス化が図れ、開発棟数の増加および、賃貸マンションの知見を積み重ねることが可能です。さらに大量に供給することによる価格競争力も保持できます。
今後の事業戦略と展望
ーー今後の成長に向けた構想についてお聞かせいただけますか?
髙村:当社は賃貸マンション事業において年間100棟の開発を目標としており、2025年度に関しては、すでに発表している計画通りに進めていく予定です。 現在は、福岡、熊本、沖縄エリアにおいて年間20~30棟ペースでの開発を行っています。このペースで開発を進めたとしても、まだ賃貸需要が飽和状態に至らないほどのポテンシャルが福岡、熊本、沖縄にはあると感じています。
とはいえ、今後も年間100棟に向けて、他のエリアへの進出も検討し既存エリアの需要鈍化にも備えていきたいと考えています。現在伸びている九州の基盤に加えて、新たなマーケットの一角として、まずは札幌エリアを開拓していくつもりです。
ーー日本全体の経済状況について、マイナス金利が解除されたことで、マンション価格の変化による影響をどのようにお考えですか?
髙村:価格は相対的なものであり、インフレやデフレに関わらず、競合と比べて強いビジネスモデルを作っていくことが重要だと考えています。当社は他社に比べて利回りが高い物件を提供しており、顧客も富裕層であることから、どのような環境下においてもニーズが減りにくいビジネスモデルです。他社も同じ外部環境にあるため、競争力が重要だと感じています。
過去のブレイクスルーと成功の秘訣
ーーこれまでの成功の秘訣について教えてください。
髙村:実は、特別な秘訣はありません。すべて順調に進んでおり、当初考えたビジネスモデルが世の中にうまくはまっていると感じています。
確かに、小さな問題はありましたが、都度課題を仕組み化していくことで解決してきました。具体的に何が大切かと言われると難しいですが、日々の積み重ねが大事だと感じています。
ZUU onlineユーザーへ一言
ーーZUU onlineユーザーへ一言お願いします。
髙村:賃貸マンションへの投資をする際には、誰と組むか、どこと組むかが非常に重要になります。なぜなら、初めて物件を選別する時には自分で判断をすることが難しいからです。
当社は、賃貸マンション事業において、企画建築から募集管理まで一貫した責任を持って物件を提供できます。もしこれがどちらか一方になってしまうと、物件に欠陥があった際に建築側と販売側で責任の所在が不明確になる可能性があります。
また、賃貸マンションのハード面だけを見ると、どの会社も大体同じ仕様を提供していて、大きな差別化を図ることは難しいと思っています。
その中で当社のコンテンツの優位性はエリアにあると考えています。当社では土地の資産価値が高い福岡でも、今話題の熊本でも、インバウンド需要か見込まれる沖縄でも物件を提供できます。今回新たに札幌を商品ラインナップに追加したように今後も商品ラインナップを充実させていく予定です。
当社が展開するエリアへの不動産投資に興味がある場合にはぜひ当社までお問い合わせください。
- 氏名
- 髙村 隼人(たかむら はやと)
- 社名
- 株式会社グッドライフカンパニー
- 役職
- 代表取締役社長