- FXの初心者でも、ある自動売買ツールを使えば「放ったらかし」で月平均2万円超の利益を出せたこと
- 8月のショック相場で、マイナスを回避できたどころかプラスで利益を得られた理由
私、編集部エノはFXと聞いて「短期売買で大きな利益を狙えるものの大損のリスクも隣り合わせ」というハイリスク・ハイリターン投資だと思っていました。数ヵ月前からトライオートを運用するようになったことは、私にとってFXの初体験です。しかし実際にやってみると、思っていたFXのイメージとは大きく異なるものでした。
ほぼ毎日コツコツと利益が積み上がっていく感覚によって、私のなかのFXに対するイメージが大きく変わったように思います。しかし今もなお「FXはハイリスク・ハイリターンで、どこかギャンブルに近いもの」というイメージを持っている人も多いかもしれません。そんな人に向けてトライオートが見せてくれている少し色の違うFXの世界を知ってもらいたいと思いました。
FXには、ショック相場といって為替レートが急変動することで大損をしてしまうリスクがありますが、そのリスクを軽減できる点もトライオートの面白さの一つです。本記事では、その点も交えながら解説していきます。
FXにはショック相場が付き物
金融マーケットでは、「暴落」「暴騰」といったショック相場がしばしば発生します。ショック相場が発生すると株価や為替レートが大きく動くため、場合によっては大損をしてしまうことも少なくありません。「ブラックマンデー」「リーマンショック」などは、歴史に残る有名なショック相場ですが、それ以外にもショック相場は数多くあります。
ここでは、ショック相場で起きることやショック相場に備えるリスク管理術について解説します。
近年起きた代表的なショック相場
本記事は、2024年8月に作成しています。8月5日に起きた急激な円高進行は記憶に新しいところですが、それ以外にもこの数年以内にショック相場は何度も発生しています。例えば2020年3月に起きた「コロナショック」です。コロナショックによって株価が急落し、為替相場も急激な円高が進行しました。短時間で米ドル対円は105円台から101円台まで急落し、買いポジションを保有している投資家のなかには大損をした人も多くいました。
それ以外にも米国のCPI(消費者物価指数)が予想よりも高かったことで利上げ観測が強まり、米ドルが急騰した「CPIショック」と呼ばれる相場もあります。また行き過ぎた円安を是正するために日本の通貨当局が行った為替介入による米ドル対円の数円規模の急落相場もありました。これらは、2020年以降に起きたショック相場です。
しかしそれ以前にも2019年の1月3日に起きた「フラッシュ・クラッシュ」や、2015年8月の「チャイナ・ショック」などショック相場を挙げればきりがありません。私が「FXは怖い」と思っていたのは、こうしたショック相場のたびに大損をする投資家が続出していることを見聞きしていたからです。
ショック相場が起きるとどうなる?
先ほど挙げたようなショック相場が現実になると、そのことを予測できていなかった投資家は大きな含み損を抱えます。最悪の場合、FX会社のルールに基づきロスカットによって強制損切りになってしまう可能性も否めません。ロスカットになると資金の大半を失うため、すべてのFX投資家にとって最も避けるべき事態です。
近年の歴史的な円安相場でも「もうそろそろ円安も天井だろう」と思っていた人も多いのではないでしょうか。「米ドル対円」などの売りポジションを保有していた投資家のなかには、大損をした(まだ大損中)の人が続出、SNS上でも阿鼻叫喚の声が聞こえてくる状態でした。熟練の投資家ですら、ショック相場を完全に予測することは困難です。FXに限らず、投資家にとってショック相場は重大な脅威といえます。
ショック相場のリスク管理術
なんとしてもショック相場による「一発退場」や大損のリスクを回避したいと考えた私は、FXでショック相場に備える方法を勉強してみました。それによると主に以下の2つの手法が有効と分かりました。
- 長くポジションを持たない
- 常に損切り注文を入れるようにする
しかしそれでも損するときは損をするでしょうし、ほとんど未経験の私自身が適切な損切りをできるかというと、その自信もありません。そこで興味を持ったのが、私がこれまで抱いていたFXとは毛色が違う「トライオート」です。「トライオートはショック相場に強い」と聞いて「なぜFXなのにショック相場に強いのか」が気になりました。
トライオートがショック相場に強い最大の理由は「レンジ相場に適したリピート系自動売買だから」とのこと。リピート系自動売買は、一定の値幅のなかを行ったり来たりするような値動き(レンジ相場)に強い傾向です。長期間にわたってレンジ相場になっている通貨ペアを狙えば、ショック相場に振り回されにくい運用ができる点がとても魅力的でした。
このような経緯から私は、人生初のFXを「トライオート」で始めることにしました。私は、「トライオート」で「三大陸」という自動売買プログラムを運用しています。詳しくは次項で触れますが、この「三大陸」を構成している通貨ペアはいずれもショック相場に比較的強く、2024年8月5日のショック相場でも大きなマイナスになることはありませんでした(下画像参照)。
むしろ為替相場が乱高下してくれたおかげで、いつもよりも多く利益を伸ばすことができました。「ショック相場に強い」とのイメージを持っていた私ですが、実際の運用結果を見ると、むしろショック相場を好む自動売買システムなのではないかと思うほどでした。
あらかじめ設定した値幅のなかを行ったり来たりすることで利益を上げるシステムだけに、その動きが活発になると利益が大きくなるのは、とても面白いと感じました。
レンジ相場になりやすい通貨ペアがショック相場に強いかを検証
レンジ相場になりやすい通貨ペアとして、FXの世界でよく知られているのが「豪ドル対NZドル(AUD/NZD)」です。どちらもオセアニア地域の通貨で隣国同士。両通貨は、気候や風土、経済構造などが似ているため、似たような値動きになることが多く、「豪ドル対NZドル(AUD/NZD)」は長期的にレンジ相場を形成しています。
こうした性質の通貨ペアは、ほかにもあります。具体的には「米ドル対カナダドル(USD/CAD)」や「ユーロ対ポンド(EUR/GBP)」です。いずれも近隣国同士の通貨ペアなので、オセアニア両国の通貨ペアのようにレンジ相場を形成しやすい特性があります。FXの自動売買ができるトライオートには、この似通った性質を持つ3つの通貨ペアを組み合わせた売買プログラム「三大陸」というものがあります。
私が運用しているのも「三大陸」です。たしかにこれまで大きなショックに巻き込まれることなく安定的な運用ができているように感じています。そこで気になったのが「三大陸が本当にショック相場に強いのか?」という部分です。私は、まだトライオートでの運用を始めて数ヵ月なので、ショック相場を経験していません。
いざショック相場が現実になったときに私の「三大陸」がどうなるのかを知りたいと思い、トライオートのシミュレーション機能を使って検証してみました。
トライオート「三大陸」がショックに強い理由
「三大陸」がショック相場に強い(と感じている)理由を仮説としてまとめると、以下の3点になりました。
①近隣国ペアなのでレンジになりやすくショック相場が発生して一時的にレートが大きく動いても戻ってくる可能性が高く、むしろチャンスになる可能性が高い
②類似性の高い通貨ペアなのでショック相場時であっても同じように動くことが多くボラティリティ(変動幅)が大きくなりにくい
③コアレンジとサブレンジに分けた設定になっている。また極端な値動きになった際には、多くポジションを取らず含み損の拡大が抑えられる(つまりある程度のショック相場を想定してしっかりと対策が講じられている)
この仮説が正しければ、安心して長期運用ができます。そこで、この「三大陸」と「米ドル対円」や「ポンド対円」をそれぞれに自動売買で運用した場合をシミュレーション比較してみます。
米ドル対円とトライオート「三大陸」の比較
トライオートのシミュレーション機能では、その自動売買プログラムを運用した場合、「収支はどのように推移していたのか」について過去の値動きから検証できます。まずは「三大陸」のシミュレーション結果です。
ご覧のように緩やかな右肩上がりになっていることが分かります。この傾向が今度も続くのであれば、時間が経てば経つほど利益が積み重なっていくでしょう。次に「米ドル対円」のシミュレーション結果です。
最終的に資金は増えていますが、少々荒いアップダウンが見られます。「三大陸」は、緩やかな右肩上がりなので、いつやめてもあまり不利になることはないでしょう。一方、「米ドル対円」のシミュレーション結果を見るとアップダウンの激しさゆえに、やめるタイミングによっては不利になる(損になる)可能性があります。「米ドル対円」は、FXの粗っぽさが出てしまっているようにも感じました。
ポンド対円とトライオートの比較
次に「ポンド対円」とも比較してみます。FXの世界でポンドは「悪魔の通貨」といわれるほど値動きが激しいのが特徴です。ボラティリティの高さに魅力を感じる人がいる一方で、私も含めて「FXは怖い」と思っている人にはネガティブな印象のほうが強いかもしれません。以下が「ポンド対円」のシミュレーション結果です。
値動きの荒さで知られる通貨ペアだけあって、長期運用をした場合のシミュレーション結果もアップダウンが大きい傾向です。こちらもやめるタイミングによっては、損になる可能性があるため「三大陸」と比べると安定感に欠けるといえます。
長期運用するなら安定性を重視しよう
先ほどの検証結果から、やはり「三大陸」は安定感があり、ショック相場発生時であっても影響が少ないことが分かりました。私自身トライオートの「三大陸」は、長期運用していこうと考えています。長期運用をする場合は、安定性は重要となるため、その意味で今回の検証結果は今後への安心感が生まれました。
本来FXは短期運用商品?
本来FXは、デイトレードやスキャルピングといった短期運用に適した投資商品といわれています。日が変わるとマーケットの流れやトレンドが一変することも珍しくありません。また要人発言で相場が急変することもあります。それだけにポジションを長く持つことを好まない投資家が多い世界です。
こうしたことが半ば常識になっているFXの世界で長期運用に適した安定型の自動売買である「三大陸」は、やはり同じFXであっても一味違ったものといえます。
今後起こり得るショック相場
本記事で紹介したようなショック相場は、今後も必ず起きます。例えば2024年後半だけでも警戒するべきイベントは、以下のように目白押しです。
- 米国の利下げ(9月に実施?)
- 米国大統領選挙
- 米国のCPIショック
- 日本のさらなる追加利上げ
- 日本の為替介入
想像できるものだけでもこんなにたくさんあります。想像できないことを含めるとショック相場を引き起こす要因は、まだまだあるといえるでしょう。これらに警戒しながらFX投資を行うとすると、さらに相場に張り付いていなければならないでしょうし、かなりの経験と勉強を要すると思います。「三大陸」は、こういった局面でも変わらず放ったらかしで運用を続けることが可能です。
そのためFXだけに時間と手間をかけられない私にとっては、数ヵ月運用して「三大陸が向いている」とより一層実感できました。
「株」でも自動売買ができる
ここまでは、FXの自動売買について解説しました。私は「自動売買=FX」というイメージを持っていましたが、トライオートでは株も自動売買できます。具体的には「CFD」という商品で株価指数の自動売買ができるそうです。投資の視野を広げる意味でも、今後はFXだけでなく株価指数の自動売買もやってみたいと思ったので、株価指数やCFDなどの自動売買についても触れておきます。
FXの自動売買が発達している理由
FXは、ほかの投資商品と比べると自動売買が発達している印象があります。投資信託などには、自動積立のサービスがありますが、トライオートのように自動売買で利益確定までやってもらえるわけではありません。FXの自動売買には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- リピート系自動売買:一定の間隔で売買注文を並べて、売買を繰り返すタイプ
- アルゴリズム系自動売買:特定条件が成立したときに売買注文を出すタイプ
多くのFX会社が提供している自動売買は、前者のリピート系でトライオートもリピート系の一種です。為替には「回帰性」といって一定のレンジ内に回帰しやすい性質があります。一定のレンジ内で為替レートが行き来するのであれば、レンジ内に仕かけた売買注文が何度も繰り返されるリピート系自動売買が適しているというわけです。
FX以外にもあるリピート系自動売買
トライオートをはじめとするFXのリピート系自動売買は、FX以外にも応用が可能です。代表的なものとしては、CFDがあります。CFDは、差金決済取引といって、さまざまな金融商品を参照原資産として価格が連動する仕組みで、現物の受け渡しをせずに差額決済だけで取引が可能です。FXも外貨の現物をやり取りするわけではなく差金決済されるため、CFDの一種といえます。
つまりCFDは「FXと同じ感覚でさまざまなものを売買できる投資商品」と考えてよいでしょう。CFDの代表的な銘柄には、株価指数や商品などがあります。株価指数とは、「日経平均株価」「TOPIX」、米国の「S&P500」「ナスダック100指数」など株式市場全体の動向を示す指数のこと、商品とは金(ゴールド)や原油、穀物などのことです。
例えばトライオートのCFDには、日経平均株価と連動する「日本225」があります。日経平均株価の変動に合わせてCFDの「日本225」も変動するため、トライオートの「日本225」に投資すれば「日経平均株価を構成する225銘柄」へ投資することと同等の効果が得られます。しかもトライオートでは、CFDの自動売買ができるため、株価指数のリピート系自動売買も可能です。
おすすめの「株」自動売買① 米国R2000(ラッセル2000先物)
トライオートで可能になるCFDの自動売買でおすすめの銘柄を2つ紹介します。1つ目は、米国のラッセル2000先物指数と連動する「米国R2000」です。米国の主要株式市場に上場している2,000銘柄で構成された株価指数の先物で米国株式の2,000社への分散投資効果が得られる商品です。
同指数は、緩やかな右肩上がりをしつつもレンジ相場になることが多いため、FXのリピート系自動売買で得られるような長期安定型の投資効果が期待できます。
4月からの運用成績
最後に、4月から100万円で運用をスタートさせ、約4ヵ月半でどれくらいの運用結果になったのか、まとめてみようと思います。まず、各月の運用成績は以下のとおりです。
<「三大陸」の運用結果>
損益合計 | 実現損益 | スワップ | 新規 | 決済 | |
---|---|---|---|---|---|
4月 | 2万3,123円 | 2万3,347円 | -224円 | 41回 | 21回 |
5月 | 2万4,628円 | 2万3,757円 | 871円 | 23回 | 21回 |
6月 | 2万1,749円 | 2万866円 | 883円 | 25回 | 20回 |
7月 | 2万7,529円 | 2万6,840円 | 689円 | 35回 | 30回 |
8月 | 1万7,910円 | 2万404円 | -2,494円 | 25回 | 24回 |
月平均 | 2万2987.8円 | 2万3,042.8円 | -55円 | 29.8回 | 23.2回 |
・4月の運用成績
・5月の運用成績
・6月の運用成績
・7月の運用成績
・8月の運用成績(8月12日時点)
約4ヵ月半、100万円を「三大陸」で運用して100万円がいくらになったのか、読者の方も気になるところだと思いますが、結果(8月12日時点)は以下のようになりました。
証拠金預託額:111万4,939円
有効証拠金:103万9,095円
この4ヵ月半の期間では、上表のように毎月安定して2万円を超える利益が出ています。
具体的には、証拠金預託額ベースで11万4,939円の利益が出ており、4ヵ月半で収益率11.5%(11万4,939円÷100万円×100%)です。このペースで利益が出続ければ、年換算で収益率20%超も実現可能な数字と見ています。
一般的に、プロに運用を任せる投資信託の平均利回りは3〜8%程度、FXの理想的な利回りは10%ほどと言われていますので、20%超はかなり良い数値です。ほぼ何にもしないでこの利益ですので、かなり好成績だったと言えるでしょう。
まとめ
長期的に投資をしていくうえで避けることのできないのが「ショック相場」です。ショック相場に備える方法はいくつかありますが、どれも万能ではありません。また仕事が忙しく投資以外のことを考える時間をあまり取れない私としては、突発的なショック相場に対応できる自信がありません。そのことを考えるとショック相場に強いFXの自動売買「三大陸」は、長期投資向きだと感じています。
本記事で紹介したように改めてシミュレーションで検証してみるとそのことが証明されました。これからも安心感を持ってコツコツと利益を積み重ねる感覚を楽しみたいと思います。
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