人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:CPIを受けた米長期金利の動きがカギ
昨日のドル/円は日米金利差の縮小を背景に終値ベースで約0.5%下落。143.70円前後まで強含む場面もあったが、NY市場に入り米10年債利回りが1年3カ月ぶりの水準に低下すると142.20円前後へと反落した。原油価格の大幅下落や米3年債入札に対する需要の強さが米長期金利の低下に繋がった。
本日は、米8月消費者物価指数(CPI)が発表される。先週の米8月雇用統計は9月の利下げ幅を巡る市場観測の決め手にならなかっただけに、CPIの結果に注目が集まっている。市場予想は前年比+2.5%で、前月の+2.9%から比較的大きく鈍化する見通しだ。もっとも、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.2%と前月と同じ伸び率になると予想されている。CPIを受けて米長期金利が一段と低下するのか、あるいは上昇圧力がかかるのかがドル/円相場のカギとなりそうだ。
そのほか、米大統領選のテレビ討論会が日本時間10時から行われる。市場への影響は大きくないと見るが、もし共和党のトランプ候補が(バイデン大統領を圧倒した6月の討論会のように)民主党のハリス候補を圧倒すれば米長期金利の上昇とドル高を誘発することも考えられる。
注目の経済指標:米CPI
注目のイベント:米大統領選TV討論会
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1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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