この記事は2025年3月6日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年3月6日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日5日(水)の米ドル/円は米2月ADP雇用報告が労働市場の軟化を示したことで148.38円まで下落。2月ISM非製造業景況指数の上昇やカナダ・メキシコ関税からの自動車除外で149円台に持ち直す場面もあったがドイツの財政拡大を好感したユーロの大幅高でドルの戻りは限定的だった。
本日6日(木)は、そのユーロの上昇が続くかどうかという点でECB理事会に注目したい。
5会合連続の利下げが濃厚だが、一部報道によれば、これまで「金融政策は引き締め的だ」としていた声明文の表現を、将来の利下げ打ち止めを見据えてより中立に寄せる案などが浮上しているとのことだ。仮にユーロが一段高となればドルの続落につながる可能性がある。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ドルの焦点は明日7日(金)の米2月雇用統計となる見込みだが、本日6日(木)も2月チャレンジャー人員削減数や前週分の新規失業保険申請件数などの労働市場に関する統計が発表される。
なお、米ドル/円は今週に入り海外市場で当日の安値を付ける展開が続いている。本日6日(木)も東京市場では149円台を回復して強含んでいるが、海外市場での反落に警戒が必要だろう。
▽米ドル/円 4時間足チャート

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