外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年5月23日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼22日(木)の為替相場
(1):日米財務相会談「為替は市場で決定すべき」
(2):独・欧PMI サービス業が悪化
(3):英PMIは製造業が悪化
(4):米財政・歳出法案 下院通過
(5):米PMIは改善

▼22日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:方向感を探る動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

22日(木)の為替相場

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期間:22日(木)午前6時10分~23日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日米財務相会談「為替は市場で決定すべき」

加藤財務相とベッセント米財務長官はG7会合が行われているカナダで会談。「為替相場は市場で決定されるべきだとの見解で一致した」と米財務省が声明を発表した。その後、加藤財務相は「米関税措置の不確実性を減らしていくことなどを議論」「為替の過度の変動は経済に悪影響との認識を共有」「米財務長官と為替水準については議論していない」と語ったことが伝わった。円安是正について話し合われることが警戒されていたことから、これらの結果を受けて円の売り戻しが優勢となった。

(2):独・欧PMI サービス業が悪化

ドイツ5月PMI・速報値は製造業が48.8と市場予想通りに前月(48.4)から改善した。一方で、サービス業は47.2となり予想(49.5)に反して前月(49.0)から悪化。その後発表された、ユーロ圏5月PMI・速報値は製造業が49.4となり予想や前月(49.2、49.0)を上回ったが、サービス業は48.9と好不況の分岐点である50.0を割り込み、予想(50.5)に反して前月(50.1)を下回った。またドイツ5月IFO企業景況感指数は87.5と予想(87.3)以上に前月(86.9)から改善を示した。

(3):英PMIは製造業が悪化

英5月PMI・速報値は製造業が45.1と市場予想(46.1)に反して前月(45.4)から悪化した一方で、サービス業は50.2と予想以上に前月(50.0、49.0)から改善した。

(4):米財政・歳出法案 下院通過

米下院はトランプ大統領が推進する大型の税制・歳出法案の修正案を僅差で可決した。この法案は減税などにより米経済を下支えするとみられる一方で、米政府の財政赤字が大幅に増加するとして懸念されており、可決を受けて米30年債利回りは2023年10月以来となる5.15%台まで一時上昇した。

(5):米PMIは改善

米5月PMI・速報値は製造業が52.3と市場予想(49.9)に反して前月(50.2)から改善。サービス業も52.3と予想や前月(51.0、50.8)を上回った。