南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「7月トップスタート、資源価格急騰でランドを支える、GNU不安」南アランド見通し

「通貨7位、株価7位」
「予想レンジ 南アランド円7.9-8.4」

(ポイント)
*7月はトップスタートで年間でも5位の円に迫る
*6月製造業PMIはマチマチ
*今年のランドを支える資源価格の上昇
*アフリカ開発銀行、南ア成長予測を半分に引き下げ
*GNU亀裂続く
*BRICS首脳、トランプ関税非難声明を準備
*S&P、南アの2025年の成長予測を下方修正
*インフレターゲット引き下げで進展あり
*5月小売売上は大幅増
*次回政策金利は7月31日
*イスラエル問題で米国と対立
*1Q・GDPは前年同期比0.8%増

(7月はトップスタートで、年間でも円に迫る)
 4月は月間最弱、5月は月間最強。6月は7位。7月は首位発進と変動が大きい。
年初来では7位で対円1.32%安と円に迫って来た。南ア株価指数は年初来15.56%高、10年国債利回りは9.73%。 

(製造業PMIはマチマチ)
6月アブサ製造業PMIは48.5で前月の同43.1から改善したが、S&PのPMIは50.1で前月の50.8から悪化した。

(今年のランドを支えるモノ)
 南アの景気回復は弱く、対米貿易の先行きにも不安があるが、今年の南アランドを支えているのは南ア産出の鉱産物価格のすさまじい上昇だろう。

南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)





(アフリカ開発銀行、南ア成長予測を半分に引き下げ)
アフリカ開発銀行(AfDB)は、南アの2025年の国内総生産(GDP)予測を1%未満に大幅に引き下げた。経済は引き続きさまざまな構造的制約に圧迫されており、トランプ大統領の貿易戦争による打撃を受ける可能性があると述べた。これまでの1.6%成長から0.8%に引き下げた。
 また、製造業の生産量の減少と失業率の上昇も懸念材料とした。

(GNU亀裂続く)
DAのスティーンハウゼン党首は、ANCとの「国家対話」撤退を批判するタボ・ムベキ元大統領に反論した。
 先週、ムベキ元大統領が10ページに及ぶ公開書簡で、 DAが今後予定されている国民対話から撤退する決定をしたことを批判し、その動きを「見当違いで非常に奇妙」と呼び、DAが「自らの直接的な利益に反して」行動していると非難した。
 スティーンハウゼン党首は、DAは人々の生活改善に何の役にも立たない「金のかかる話し合いの場」には参加しないと述べた。
 また、DAのウィットフィールド副大臣(解雇された)と比べてANCの大臣たちの扱われ方(汚職を容認)が「二重基準」だと指摘した。
また昨日は、ラマポーザ大統領はステーンホイゼン氏に、国家対話に関する省庁間委員会からの離脱は不服従とみなされると警告した。