この記事は2025年7月9日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年7月9日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
ついにトランプ米大統領は、日本からの輸入品に25%の関税を賦課すると発表。また、南アフリカには30%の関税を課すと述べ、他の数カ国に対しても大規模な関税を課すと発表している。
石破政権の交渉が五里霧中といった中、交渉で合意したベトナムが20%となり相対的に低くなっているが、対日関税25%は4月に発表した税率を1ポイント上回る水準となっている。
トランプ氏は、石破茂首相に宛てた書簡のコピーをトゥルース・ソーシャルに投稿し、「8月1日から、米国に入るあらゆる日本製品にわずか25%の関税を課す。セクター別の関税はこれとは別になる」と説明。「貿易赤字の不均衡をなくすのに必要な関税に比べれば、25%という数字ははるかに低いことを理解してもらいたい」と主張。
現在の為替相場の戦略やスタンス
石破政権の関税交渉とはなんだったのか。ただ発効日は8月1日となり、新しい猶予期間が与えられているので、この期間に石破政権が新たな提案をして、関税を引き下げることが可能であることも確か。 このままいけば、交渉が失敗しても対日関税は25%となり、この数字がボトムであるともいえる。
この意味において米ドル/円は146円台後半まで続伸。ユーロ/円は一時172円台まで、スイスフラン/円は184円台まで値を上げている。
戦略的には、昨年高値(175.43円 7月11日)更新を目指して続伸するユーロ/円のロング継続スタンスで臨みたい。
▽ユーロ/円 日足チャート

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。