この記事は2025年9月1日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Teeraphon/stock.adobe.com)

2025年9月1日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円は下落通貨の最下位(-0.07%)だった。

先々週のジャクソンホール経済シンポジウムのパウエルFRB議長の講演の注目度が高すぎたことから、材料出尽くしとなり、主要通貨は総じて小動きとなっている。

クックFRB理事の解任騒動等もあったが、市場に大きな流れを作るには至らず、様子見姿勢の強い展開が続く。

米ドル/円の週間の値幅は1円51銭まで縮小、市場の手詰まり感を反映する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は月初週でもあり、米国では多くの経済指標の発表が控えるが、注目は5日(金)の8月の雇用統計だろう。コロナ後の景気拡大も末期にさしかかり、完全雇用となるなか、新規の雇用者は増えにくい。関税の与える不透明感から、雇用主も新規採用には慎重にならざるを得ない。緩やかな減速が1つのシナリオだろう。

さて、米ドル/円は、このところネガティブな材料にあまり反応しない。2027年第2四半期に向け、足元で5.68回分(1.42%)の利下げを織り込んでいる。よほどの弱い経済指標の結果でもないと、これ以上は難しいだろう。米ドル/円の深押しは買い場だろう。

今週は米ドル/円で145.50~149.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1800ドル、ユーロ/円で170.00~174.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。