この記事は2025年9月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年9月9日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は146円台が強いサポートとなり、149円も超えられない、というレンジ相場が続いている。ただ、レンジ相場は永遠に続くものではないので、いずれどちらかに抜けると思われるがどちらの方向かはまだ決定的ではない。
目先の材料だけを並べるとドル売り材料が多く、先週5日(金)の雇用統計の結果が悪かったことから、ここから先、回数としては3回ほど、数字的には3.5%辺りまで米国の政策金利が下がることが見込まれている。
また、ゴールドはそれを見越して非常に高い水準まで上がっており、連動しやすいスイスフランやユーロが、昨日8日(火)フランスの内閣が不信任という結果にもかかわらず上昇している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は石破首相辞任のニュースを受けて高寄りしたが、米金利低下の事実の方が大きく、現在は値を下げている。
何がきっかけになるかはわからないが、最近のユーロ/米ドル等の強さを見ると、米ドル/円も146円を割れる可能性の方が高まっているように見える。また割れた際は結構動くと思うので146円割れに備えたい。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。