この記事は2025年9月11日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年9月11日(木)の午前9時半時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日11日(木)は米8月CPIに関心が集中しそうだ。前哨戦の8月PPIは予想外の低下(前月比) となったが、すでに9月利下げを確実視していた市場の見通しに大きな変化はな く、ドル売りの反応は一時的だった。
FedWatchが示す9月の利下げ確率は現在100%で、そのうち0.25%利下げを92%織り込み、0.50%利下げを8%織り込んでい る。前日はそれぞれ93%、7%だった。
ここ数ヶ月間の雇用統計で米労働市場の減速は明白のため0.25%利下げは確実、これにインフレ鈍化も加われば利下げ幅は0.50%に拡大するというのが市場の見方であろう。
こうした中、本日11日(木)のCPIについては0.50%利下げを巡る思惑を強めるかが焦点となる。ただし、9月の利下げ幅は最終的に0.25%に落ち着くと見ている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
8月CPIの市場予想は前月比+0.3%、 前年比+2.9%、コア前年比+3.1%であり、大幅利下げを正当化するほど下振れする公算は小さいだろう。仮に予想をいくぶん下回っても、ドル/円は146円台で下げ渋ると予想。反対に予想を上回れば148円台を回復する可能性があると見る。
▽米ドル/円 日足チャート

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。