この記事は2025年10月1日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=maroke/stock.adobe.com)

2025年10月1日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀利上げ期待や政府閉鎖懸念を背景に米ドル/円は上値が重い。

先月9月29日(月)に、ハト派の野口委員が「利上げの必要性、高まりつつある」などと発言したこと受け、日銀の10月利上げ期待は一時70%程度まで上昇した。

米政府閉鎖のリスクが高まるなか、月末・四半期末リバランスの米ドル売りも散見され、足元の米ドル/円は148円での攻防にシフトしている。

今週10月3日(金)の米雇用統計発表の有無や、翌4日(土)の自民総裁選投開票など、週末にかけ不確実要因が山積しており、目先はポジション調整主導の展開に終始する可能性が高いだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日1日(水)午前10時時点で米予算案は通過しておらず、このままいけば数時間後に政府機関閉鎖となり、市場の焦点はすでに閉鎖期間へとシフトしている。

過去の事例では再開したのち、次第にドル高へと転じたことから、政府閉鎖を根拠とした米ドル売りは短命に終わる可能性も否定できない。

円相場についても、明日2日(木)の内田副総裁および3日(金)の植田総裁発言など、リスクイベントが目白押しとなるなか大きなポジションは構築しにくい。

米ドル/円は146~149円のレンジが引きあがった可能性を念頭に置きつつ、上下ともに引き付けて参入していきたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。