この記事は2025年9月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=chris/stock.adobe.com)

2025年9月30日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は先週26日(金)に149.96円付近の高値をつけた。そのため、今週には150円台に乗せて上をやって、ストップをつけて落ちてくる流れを想定していた。しかしながら、週明けの昨日29日(月)の高値は149.51円付近とやや弱含んでいる。

この背景としては、以前から米サイドより円安タブー圧力が掛かっているため、その対策として昨日29日(月)に日銀の田村審議委員が10月の利上げの可能性に言及したためではないかと思っている。 というのも、次の日銀会合は10月30日でやや先である。よって、150円台に乗せないため、昨日29日(月)のタイミングで次期利上げについてあえて言及したのではないだろうか。

日銀の利上げに関しても米国から「手遅れになるな」といった警告を受けているため、150円に乗せてしまうと心理的に円安色が強くなる。よって150円乗せ回避策としての日銀の動きではないかという気がしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、147.50~150.85円。 戦略としては戻り売りで臨みたい。具体的には149円台前半にかけて戻り売りで入り、147円ミドルにかけてしっかり利食いをして行きたい。

そしてその後、もし147円ミドルを割っていかない場合は超短期でロングを取ってみてもいいのではないかと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。