この記事は2025年9月29日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=rifai_art/stock.adobe.com)

2025年9月29日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の展開で引けた。円は下落のほぼ中位(-1.04%)だった。

米国から発表された多くの経済指標は堅調さを示す。

先々週まで大きく織り込んだ利下げを巻き戻し、為替市場ではドルの買戻しが続く。ただ、米ドル/円の週間の値幅は2円48銭にとどまり、大きな値動きにはなっていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は明後日水曜から10月入りとなる。米国では雇用関連を筆頭に多くの経済指標の発表が予定されているが、先月に続き減速度を試す展開を想定。

注目は10月3日(金)の9月の雇用統計だが、求人数が減るなかで、新規雇用者はどうしても増えにくい。ゆるやかな減速がメインシナリオだろう。

しかし、直近2カ月は労働市場の急減速が顕著であり、発表後の為替市場ではドル売りがさく裂した。 鈍化や悪化は市場にかなり織り込まれ、今回の場合は反動増や減速の一巡に特に注意したい。

米ドル/円は先週150円という大台にあと5銭と迫ったが、今週の経済指標の結果次第で大台回復を排除しない。

今週は予断を持たず、結果をしっかり見極めてから動く予定だ。

今週は米ドル/円で147.50~151.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1800ドル、ユーロ/円で173.50~176.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。