この記事は2025年10月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Viktor/stock.adobe.com)

2025年10月27日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落を振り返ると、円は下落通貨の最上位(-1.49%)だった。

高市早苗氏が第104代の内閣総理大臣に指名され、財務大臣に片山さつき氏の起用が発表された。同氏の就任会見では「責任ある積極財政の考え方にもとづいて経済・財政運営を行う」とも発言している。

市場には、一時的に緊縮財政に距離を置く姿勢と解釈された。為替市場では円を売る動きが続き、米ドル/円やクロス円が上伸している。

先週末24日(金)には、米国では9月のCPIが発表されたが、為替市場に大きな流れを作るには至っていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は主要中銀では米国、日本、欧州の順に金融政策が発表されるが、米国では25bpの利下げが確実。さらに年内あと1回、12月の利下げもほぼ織り込まれている。一方で、日本と欧州は据え置きが支配的となっている。

パウエルFRB議長が何を語るかだが、政府機関閉鎖の影響から9月の雇用統計は依然として発表されておらず、会見はニュートラルに終わる可能性が高い。円売り継続だろうが、今週はトランプ米大統領が来日する。不規則発言に注意したい。

今週は米ドル/円で151.00~155.00円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で176.00~179.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。