日々是相場
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 50,402.39円 △895.18円
為替 1ドル=157.34円
売買高(東証プライム、以下同) 22億7,481万株
売買代金 5兆0141億14百万円
値上り銘柄数 772銘柄
値下り銘柄数 781銘柄
騰落レシオ(25日) 109.39%

市況概況

米国株高やAI投資期待で大幅高

週末の米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことや週末に官民共同でのAI関連投資の話題が出たこと、さらに早期利上げ懸念が薄れたこともあり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高く、本日の日本市場も買い先行となった。

寄り付きから買い気配を切り上げて始まる日経平均に寄与度の大きな銘柄なども見られ、大きく上昇して始まった後も上値を試す動きとなった。ただ、節目と見られる50,500円を超えると戻り売り、手仕舞い売りに押される銘柄も多く、値持ちはいいものの上値の重い展開で前場の取引を終えた。

昼の時間帯も引き続き上値は重く、後場は上げ幅縮小して始まり、何度か50,500円を試したものの抜けきれず上値の重さを確認するような展開となった。結局後場は50,400円台で方向感は見られず、大幅高ながらも盛り上がりに欠ける展開となった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押される銘柄が多く、グロース250指数やグロース指数は軟調だった。先物は上がれば売られ、下がれば買われるという状況で方向感はなく、指数を動かす場面も限られた。

大幅高となったが買い戻しが主体でここからは買い戻し一巡となったものから再度手仕舞い売りに押されるのではないかと思う。半導体関連、AI関連銘柄だけの相場ということでもあり、利上げの影響などを嫌気する動きになれば再度売り直されるのだろうし、上値の重さも見えてきており、上値の重さが嫌気されると一気に売られることもあるだろう。

テクニカル分析

日経平均

大幅高となり、雲を抜けてきた。遅行スパンもローソク足を抜けかけてはいるが、まだ完全に「三役好転」というわけでもないだろう。明日も堅調であればいいのだが明日、軟調となれば再度下値を試すことになると思う。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!