| 日経平均 | 49,507.21円 △505.71円 |
| 為替 | 1ドル=155.95円 |
| 売買高(東証プライム、以下同) | 29億2,621万株 |
| 売買代金 | 6兆6499億76百万円 |
| 値上り銘柄数 | 1,262銘柄 |
| 値下り銘柄数 | 385銘柄 |
| 騰落レシオ(25日) | 107.66% |
市況概況
利上げも織り込み済みで大幅高
米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことで夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高く、本日の日本市場は買い先行となった。
寄り付きから買い気配を切り上げて始まるものなども見られ、日経平均は大きく上昇したが、日銀の金融政策決定会合を控えて利上げが懸念されるなかで買い戻し一巡となったあとは上値の重い展開となった。それでも利上げも織り込まれており、朝方発表されたCPI(消費者物価指数)でも特にインフレ懸念が強まっているということでもなく、日銀の発表前に値持ちの良さから買い戻しを急ぐ動きなども見られてほぼ高値で前場の取引を終えた。
昼の時間帯も特に動きは見られなかったが、日銀の利上げが発表されるといったん売られたあとすぐに買い戻しが入り本日の上値を試す動きとなった。
後場も前場の引けを上回って始まったが、寄り付きの買いが一巡となると今度は手仕舞い売りに押されて上値の重い展開となった。それでも利上げの影響での国債利回り上昇もあり、いったん上げ幅縮小する場面もあったが、利上げや債券利回り上昇なども特に問題視することもなく、指数に影響の大きな銘柄の買い戻しを中心に切り返し値持ちのいい展開が続いた。再度はさすがに手仕舞い売りに押されるものも多く、再度上げ幅を縮小して引けた。結局指数に影響の大きな銘柄の上昇だけという感じでもあった。
小型銘柄も買い直しなどの動きが見られ総じて堅調、グロース250指数やグロース指数は大幅高だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが基本的には上がれば売られ、下がれば買われるという状況で先物主導で方向感がみられるということはなかった。
利上げやそれに伴う債券利回りの上昇なども特に問題視されず、買い戻しを急ぐ動きなども見られた。利上げが先週末にリークされたこともあり、既にある程度は織り込まれていたということだろう。ここからはさらに年末の持高調整の売り買いが中心となり、買われすぎ銘柄などの修正安は見られるのではないかと思う。欧米のクリスマス休暇入りということでもあり、買い戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されるものも多くなると思う。
テクニカル分析
日経平均
大幅高となったが、25日移動平均線や基準線に上値を押さえられて雲を抜けるところまで上昇できなかった。今度は再度75日移動平均線や雲の下限(先行スパン2)の水準を試すような動きが見られるのではないかと思う。
▽詳しくは解説動画をご覧ください。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!



