本記事は、大野 萌子氏の著書『いつも感じがいい人はこんなふうに話している』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。

いつも感じがいい人はこんなふうに話している
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

パートナーの料理がまずい、さて何と言う?

問題
パートナーが作ってくれた料理が、美味しくなかったとします。それなのにパートナーに「どう? 美味しい?」と聞かれたら。あなたならどうしますか?

(A)必ずどこかを褒める
(B)正直な感想を伝える
(C)できるだけオブラートに包んで「美味しくない」ことを伝える


さて、どれを選びましたか? 普段から「NO」をきちんと言えるタイプの人でも、ダイレクトに伝えるのはちょっと躊躇してしまうシチュエーションだと思います。

私は、どちらかが、ただじっと我慢をすることがよい選択だとは思いません。
我慢をした側はそこで納得したわけではなく、「我慢をした」という記憶がしこりのように残ると思うからです。では、どうするのがいいのか?
私は基本的には正直な感想を伝えるほうがいいと思います。つまり、答えはBということになります。
「え、それは地雷を踏む行為では?」と思いますか? お互いの意見を率直に伝えることができてわかり合うことが、最終的に理想的な目標だと思います。

とはいえ確かに、ただバカ正直に「マズイね」と伝えてしまったら、やはり喧嘩に発展してしまうかもしれませんね。
正直な感想を伝えるといっても、いくつか条件があります。

・普段から味の感想をマメに伝えている
正直な感想を言うのは、美味しい時は「美味しい!」と、普段から伝えていることが前提です。本当に美味しい時は「美味しい」と言っているからこそ、「ちょっと微妙かな」と言った時にも本当の感想だということが伝わりますよね。
普段何も感想を言っていない人が、美味しくない時だけ急に「マズイ」と言えば、それは喧嘩になっても仕方ないと思います。

・「マズイ」というネガティブでダイレクトな言葉は使わない
伝えるにしても、やはり「マズイ」というダイレクトな言葉をぶつければ、相手もよい気分はしないでしょう。また、ただ「マズイ」と言われても、何をどうすればいいのかもわかりません。
せめて、「ちょっと辛すぎるね」「中が硬すぎたね」など、具体的な言葉を探してみましょう。

・「私は~」と、「I」メッセージで希望を伝える
ここでも主語を「私」にして伝える、「I」メッセージが有効です。
「私はもうちょっと塩味が強いほうが好みかな」
「私にはちょっと甘みが足りないかもね」
「私は茹でるより焼いたほうがいいような気がする」
など、できるだけ具体的に、どんな味だからどうするといいと思うか、という提案を入れたり、次回に生かせるような、建設的な感想にして伝えてみましょう。

まとめると、

  • 普段から本音の感想を伝える
  • 言葉を和らげる
  • 具体的な提案をする

ネガティブな内容を伝える場合でも、こういうことを考え実践できるのが、“感じがいい人”なのです。

いつも感じがいい人はこんなふうに話している
大野 萌子(おおの・もえこ)
公認心理師、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士、一般社団法人「日本メンタルアップ支援機構」代表理事。カウンセラーとしての長年の経験を活かし、人間関係をよくするコミュニケーション、ストレスマネージメント、ハラスメント対策を専門とする。カウンセリングは2万人超、講演・研修は内閣官房人事局をはじめ、大手企業、大学などで6万人を対象に行ってきた実績を元に、テレビ、ラジオ、新聞などのメディアでも活躍。『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)は51万部のベストセラーとなった。他に『できる上司のZ世代をモンスターにしない言葉』(ビジネス社)、『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。メディア出演は『世界一受けたい授業』(日本テレビ)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)など多数。

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