本記事は、上岡 正明氏の著書『なぜ、あの人は億を稼げるのか: 年収1億円を稼ぐ仕事と投資の黄金法則』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
あなたは、自分の“時給”を知っていますか?
年収が劇的に変わる、プロフェッショナルの「時間価値」思考法
「頑張っているのに、なぜか年収が上がらない…」
「あの人と、やっていることは大して変わらないはずなのに、なぜ、これほどまでに評価が違うのか?」
もしあなたがそう感じているなら、その原因は、あなたの能力や努力の量にあるのではありません。あなたが、自分自身の“時間”の価値に対して、あまりにも無自覚で、無頓着すぎる。
ただ、それだけなのです。
ここでは、多くの人が囚われている「月給」という名の“呪い”からあなたを解放し、自らの手で、自らの価値を無限に高めていくための、プロフェッショナルの思考法についてお話しします。
「月給思考」の奴隷から、「時給思考」のステージに変えよう
多くの人が「年収」や「月収」という、どこか他人事のような、会社から与えられた数字で、自分の価値を測っています。
月給とは、会社があなたという時間を「月単位で、これくらいの価格で買い取りましょう」と決めた、一方的な値札です。その思考の枠組みの中にいる限り、あなたは、時間を切り売りするだけの、受け身の労働者から抜け出すことはできません。
しかし、自分で自分の人生を経営している思考の人は、全く違う物差しを持っています。
彼らは、常に「自分の1時間の価値(時給)は、いくらか?」と、自らに問い続けています。
「私の1時間の価値は、3万円だ。さて、今から始まるこの1時間の会議で、私は3万円以上の価値を生み出すことができるだろうか?」
「この資料作成に3時間もかけるのか。その後に9万円分のコストに見合う、圧倒的なアウトプットをすることができるだろうか?」
このように、自分の時間を、自ら値付けし、その価値に見合うアウトプットをすることに、強烈な責任を負う。それこそが、あなたをその他大勢から、選ばれる人物へと変える、最初にして最大の一歩なのです。
「自分の時給」が、あなたの“判断基準”を書き換える
「自分の時給」を意識し始めると、あなたの日常の、あらゆる“判断基準”が、劇的に変わっていきます。
僕が、自分の時給を本気で意識し始めた時、まず最初にやめたのが、目的のわからない、ダラダラとした交流会や飲み会への出席です。
仮に、僕の時給が5万円だとしましょう。1時間の交流会に、ただ座っているだけということは、ポケットから5万円札を取り出して、シュレッダーにかけているのと、全く同じ行為です。
その会は、5万円以上の価値を生み出すのか? と問い始めた瞬間、僕のスケジュールから、無駄な会は、面白いように消えていきました。
また、移動時間にタクシーを使うことも、躊躇しなくなりました。
電車で1時間かかる場所へ、タクシーで20分で行けるなら、差額の数千円は、「時間を買う」という、極めて合理的な“投資”です。なぜなら、その浮いた40分(= 払うなら3万円程度の価値)で、電車内ではできない、より創造的な仕事ができるからです。
さらに、個室なので、メールの返信やXの記事作成にも集中できます。
僕のXの投稿の半分は、移動時間に生み出されている、と言ったら驚きますか?
「それは、経営者だからできることだ」と思いますか?
違います。こういう思考法を持つ人間だから、経営者になれたのです。
あなたの時給が、たとえ今は3,000円だったとしても、その3,000円という価値を、あなたは何倍にもしようと努力したり、育てようとしていますか?
「時間資産」を最大化せよ。時給を“複利”で増やす思考法
自分の時給を意識することは、第一歩に過ぎません。
本当のプロフェッショナルは、その時給そのものを、まるで株価のように、日々“複利”で増やしていくことを考えています。
そのために、彼らは、自分の24時間という持ち時間を、3種類の「時間資産」に分類し、意識的にポートフォリオ(資産の組み合わせ)を組んでいるのです。
投資時間:新しいスキルを学んだり、本を読んだり、運動をして健康を維持したり。未来の自分の時給を“直接的に”引き上げるための、最も重要な時間です。
消費時間:映画を見たり、友人と食事をしたり、趣味に没頭したり。心を豊かにし、今の自分を癒すために必要な時間ですが、直接的には時給を上げません。
浪費時間:目的もなくSNSを眺めたり、他人のゴシップや愚痴に時間を使ったり。未来の自分の時給を確実に“下げる”、最悪の時間です。
あなたの1日は、この3つの時間資産に、どう配分されていますか?
「浪費時間」を、ほんの少しでも「投資時間」に振り向ける。その小さな習慣の積み重ねが、数年後、あなたの時給を、文字通り何倍にも引き上げてくれるのです。
“重要事項”を優先する。『7つの習慣』に学ぶ、時間管理のマトリックス
この「時給思考」と「時間資産」の考え方を、誰でも実践できる、具体的なフレームワークに落とし込んだのが、経営学の父、スティーブン・R・コヴィー博士の名著『7つの習慣』で紹介されている「時間管理のマトリックス」です。
彼は、すべてのタスクを「緊急度」と「重要度」の2軸で、4つの領域に分類しました。
第1領域:緊急かつ重要(クレーム対応、締切のある仕事)
第2領域:緊急でないが重要(自己投資、人間関係構築、新しい計画、未来への実行、健康維持)
第3領域:緊急だが重要でない(多くの電話、突然の来客、無意味な会議)
第4領域:緊急でも重要でもない(無駄話、暇つぶし、現実逃避)
多くの人は、目先の「第1領域(緊急かつ重要)」と、他人から持ち込まれる「第3領域(緊急だが重要ではない)」に振り回されて、人生を終えます。
しかし、成功する人は、意識的に「第2領域(緊急でないが重要)」の時間を作り出す。
なぜなら、この領域こそが、あなたの未来の“時給”を決定づける、唯一の活動だからです。
「時給思考」とは、この第2領域に、自分の最も貴重な時間を、断固として投資する“覚悟”を持つことに他ならないのです。
あなたの時間は、あなたが思っているよりも、ずっと価値がある。
その価値に、あなた自身が気づき、敬意を払った瞬間、あなたの働き方は、そしてあなたの人生は、間違いなく変わり始めます。
さあ、今日から、あなた自身の時間の、最高の経営者になってください。
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