本記事は、石黒 功氏の著書『目立たないのにうまくいっている 謙虚な人の習慣』(あさ出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

目立たないのにうまくいっている 謙虚な人の習慣
(画像=78art2/stock.adobe.com)

謙虚な人は、自分も大切にする

最後に、ひとつお伝えしたいことがあります。
それは、自分を責めすぎないことです。
謙虚であることと、自分を否定することは違います。
仕事に真剣に向き合う人ほど、自分の足りないところがよく見えます。

「あのとき、もっとこうすれば良かった」
「まだまだ力が足りない」

そうやって振り返ることは、とても大切です。
でも、100点を目指すより、今日できたことに目を向けてください。
私が何十年にもわたって続けている習慣があります。
1日の終わりに、「今日、自分を褒められること」を3つ思い出すことです。

約束の時間を守れた。
メールを丁寧に書けた。
誰かに「ありがとう」と伝えられた。

こんな小さなことで十分です。
多くの人は、振り返りや反省が得意です。
自分のできなかったことは、すぐに見つけられます。
その一方で、自分のできたことには、あまり目を向けません。
だからこそ、意識して自分の良かったところを見つける時間が必要なのです。

もうひとつ、大切にしていることがあります。
それは、自分の心を整えることです。
心が乱れているときは、物事を素直に受け止めることが難しくなります。
焦りや不安、怒りに流されてしまうと、相手の言葉にも耳を傾けられなくなります。
そんなときは、まず深く呼吸をしてみてください。
大きな決断ほど、一晩寝かせてみましょう。

寝る前には、その日あった感謝できることをひとつ思い浮かべて眠る。
呼吸を整え、しっかり眠り、感謝で1日を締めくくる。

それだけでも、翌朝の心は驚くほど落ち着きます。
謙虚さは、心に余裕があってこそ育まれるものです。
自分の心を整えることは、自分を甘やかすことではありません。
相手を大切にし、仕事を大切にするための準備なのです。
人は、反省だけでは成長できません。
自分を認めることができるから、また挑戦できます。
自信を持つことも大切なのです。
挑戦するから、また学べます。
学ぶから、仕事が好きになります。
好きだから、さらに成長できます。
この循環を支えているのが、自己肯定感です。

自己肯定感は、誰かに与えてもらうものではありません。
毎日の小さな積み重ねの中で、自分自身が育てていくものです。
ここまでお読みいただいたあなたに、最後にもう一度お伝えします。

謙虚な人は、学び続けます。
学び続けるから、仕事を好きになれます。
そして、仕事を好きでい続けることができます。

この積み重ねが、仕事を好きでい続ける力になり、長く成果を出し続ける人をつくるのです。

目立たないのにうまくいっている 謙虚な人の習慣
石黒 功(いしぐろ・いさお)
イノチオホールディングス株式会社取締役会長
公益財団法人㓛農支援会代表理事
1952年、愛知県生まれ。名古屋市立大学大学院薬学研究科修士課程修了後、薬局チェーン勤務を経て、株式会社石黒製薬所へ入社。39歳でイシグロ農材株式会社の社長を継承し、農業分野に特化した事業展開を推進。
現在、創業117年目を迎え、創業者の唱えた「自分のいのちは、世のため人のため、他に尽くすためにある」との利他の心を受け継ぎ、グループ理念である「イノチオフィロソフィ」を原点に、農業を総合的に支援する企業グループの発展に尽力している。

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