本記事は、ミニマリストTakeru氏の著書『人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える
(画像=pero/stock.adobe.com)

片付け、整理整頓は人生の基本

先ほど、我が子は2歳児ながら後片付けができる、という話をした。特別なことをしているわけではない。「ないない、しようね」と声をかけると、自然とおもちゃを元の場所に戻してくれる。夜寝る前には、きちんと片付ける流れができているし、なかなか気が乗らないときでも、「片付けの歌」を歌うと、ご機嫌に手を動かしてくれる。
こうした習慣を大切にしている理由はシンプルだ。片付けや整理整頓は、「人生の基本」だと思っているからである。
そもそも、整理整頓ができないと、必ずどこかで周りに迷惑をかける。物をなくしたり、提出物が遅れたり、共有スペースを乱したりと、小さな乱れが積み重なっていく。自分一人の問題で済めばいいが、現実にはそうはいかない。ほんの小さな「戻さない」「整えない」が、時間のロスや信頼の低下につながっていく。逆に、身の周りが整っている人は、それだけで安心感を与えることができる。片付けは単なる生活習慣ではなく、人との関係性を支える「土台」だと感じている。

次に、「片付け」と聞くと、単に部屋をきれいにする行為だと思われがちだ。しかし本質はそこではない。片付けとは、「必要なものと不要なものを見極める力」そのものだ。
この力は、子どもの頃から身につけておくことで、人生のあらゆる場面で役に立つ。何を残し、何を手放すのか。どこに時間やエネルギーを使うのか。そうした判断の積み重ねが、日々の暮らしを形づくっていく。
そして、この「見極める力」は、特別な場面で発揮されるものではない。日常の中の、ほんの小さな選択の積み重ねだ。おもちゃを元に戻すのか、そのままにするのか。使い終わったものを手放すのか、なんとなく残しておくのか。その一つひとつの選択が、部屋を整えるのか、それとも乱していくのかにつながっていく。だからこそ、片付けは一度きりの行動ではなく、日々繰り返される「習慣」として身につけることに意味がある。

さらに言えば、1日の始まりも終わりも、家で迎える。その空間が整っているかどうかで、その日の気分も過ごし方も、大きく変わるはずだ。朝、整った部屋で目を覚ますのか。
それとも、散らかったままの空間で1日を始めるのか。その差は小さいようでいて、積み重なると大きな差になる。
部屋の乱れは、人生全体に影響を与える。感情、思考、行動、お金。目に見える空間の状態は、そのまま目に見えない内面や選択にもつながっていく。だからこそ、外側を整えることは、内側を整えることでもあるのだと思う。
だからこそ、子どもには、片付けや整理整頓を、日常の中で当たり前に続ける習慣として身につけてほしい。もちろん、完璧である必要はない。ただ、「使ったら元に戻す」「不要になったら手放す」という基本を守るだけでも、暮らしは驚くほど整っていく。
それが自然と身についたとき、きっとこの先の人生でも、自分で整えていける力になるはずだ。

人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える
ミニマリストTakeru
1991年生まれ。東京都八王子出身。2歳の時に両親が離婚し、母子家庭で新潟県長岡市で育つ。2015年(24歳:社会人2年目)、難病の潰瘍性大腸炎が再発して失業。1年間の自宅療養で貯金ゼロ・借金生活の人生どん底を経験。人生の転機となったのは「ミニマリスト」になってから。本当の幸せとは何かを模索し、「少ないモノで、質素に自由に暮らすことが豊かなこと」だと気づく。所有物の99%を捨てて人生を一度リセットし、月10万円で生活。2017年(26歳)から始めたYouTube活動が徐々に軌道に乗り(月間260万PV)、貯蓄はさらに加速(貯蓄率90%)。30代でFIRE(経済的自立)を達成。書籍は『お金の増え方は9割部屋で決まる』(ぱる出版)など累計5冊出版。現在もYouTube活動や書籍出版を通じてミニマリスト生活の魅力や可能性を広める活動を行なっている。

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