本記事は、ミニマリストTakeru氏の著書『人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
働くかどうか、自分で決める自由を得る
「働かない生活」への手探りをしていると、「働かなくてもいいんだ」という気持ちが、少しずつ強くなっていった。なぜなら、散歩をしたり、本を読んだり、映画やドラマを好きなだけ観たり、家族とゆっくり食事をしたり、そんなお金のかからない時間の中に、僕は自由や豊かさを感じられるようになったからだ。
忙しく働く生活より、まったり自由な生活がいい。
こう思うようになっていた。たとえ、稼いだお金で贅沢できなくてもいい。お金を使わなくても、十分幸せを感じられる。贅沢な生活のために働くよりも、自由でのんびりとした生活を送りたい。
忙しい生活を止めて、仕事を調整しながら少しずつ減らし、使うお金も工夫して減らして、30代半ばくらいから、今のようなのんびりとした生活に落ち着いていった。
もちろん、仕事を生き甲斐にするのもいいし、仕事に一生懸命になるのはとても素敵なことだ。僕にもそんな時期があった。
だから、生活コストを下げることは、「どれだけ働くかを、自分で決められる自由を得る」と思ってもらえたらいい。貯蓄したいときや、好きなことにお金を回したいときは働く。
疲れたときは休む。すべては自分で選べる。
あくまで僕の場合は、
「どうしたら幸せな1日が過ごせるか」
と考えて追求していったら、「仕事をもっと減らして、のんびり暮らしたい」という答えに行き着いただけだ。今は、お金よりも自由な生活を選びたい。
もしあなたも、仕事を重荷に感じているのなら、少し仕事から離れてみるといい。少しのお金で暮らすことができれば、ある程度の資産があればセミリタイアもできるし、2勤5休も夢ではない。
週に2日は生活費のために働いて、週に5日は自由に暮らす。何か新しいことにチャレンジしてもいいし、悠々自適に暮らしてもいい。なんでも好きなように過ごせる。
つまり、生活コストは、人生の自由度そのものだ。生活コストを下げ、週2日だけ生活のために働き、残りの5日は自由に暮らす。たったこれだけのシンプルな人生戦略が、仕事もお金も軽くする。
はたして、そんなことが可能なのだろうか。日給1万円の仕事を、週2日働くとする。
すると1ヶ月(4週)で8万円稼げることになる(日給1万円×週2日×4週=8万円)。
家賃をできるだけ下げて(2〜3万円くらい)、自炊をすれば不可能な数字ではない。工夫次第で、十分に現実的な数字だ。
しかし、もう少し金銭的な余裕がほしいなら、3勤4休がちょうどいいかもしれない。
同じように計算してみると、月収は12万円になる(日給1万円×週3日×4週=12万円)。
これで、週に2〜3日働ければ生活には困らないことになる。
「人って、そんなに働かなくても生きていけるのか……。」
そう感じる人もきっと多いと思う。ただ、一つだけ重要な点がある。それは、支出・収入・資産額に対して、自分なりの「必要十分」を見極めることだ。生活のカツカツ感は不幸を招くし、反対に上限なくお金を求めてしまうと、僕のように体を壊す危険性がある。
自分にとっての「必要十分な生活費」が見えてくれば、逆算して「どれだけ働けばいいか」は自然と決まる。そして、資産額についても、老後や万一のことに備えて、「無理のない範囲」で蓄えていくことが大事だ。ある程度資産があってこそ、働かない生活も楽しめる。
それ以上のことは、気分次第。働くもよし、働かないもよし。この自由は、イヤイヤ働いて得るお金よりも、ずっと価値があると僕は思う。つまり、「お金を稼ぐ= 我慢の対価」な働き方を止められるということだ。
僕は、働かない生活になってから、競争や勝負とは無縁の生活になっていった。周りと比べなくていい。競い合わなくていい。それだけで「心の平穏」が取り戻せた気がする。
そしてそれこそが、僕にとっての「本当の自由」だった。
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