本記事は、ミニマリストTakeru氏の著書『人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える
(画像=metamorworks4/stock.adobe.com)

働くかどうか、自分で決める自由を得る

「働かない生活」への手探りをしていると、「働かなくてもいいんだ」という気持ちが、少しずつ強くなっていった。なぜなら、散歩をしたり、本を読んだり、映画やドラマを好きなだけ観たり、家族とゆっくり食事をしたり、そんなお金のかからない時間の中に、僕は自由や豊かさを感じられるようになったからだ。
忙しく働く生活より、まったり自由な生活がいい。

こう思うようになっていた。たとえ、稼いだお金で贅沢できなくてもいい。お金を使わなくても、十分幸せを感じられる。贅沢な生活のために働くよりも、自由でのんびりとした生活を送りたい。

忙しい生活を止めて、仕事を調整しながら少しずつ減らし、使うお金も工夫して減らして、30代半ばくらいから、今のようなのんびりとした生活に落ち着いていった
もちろん、仕事を生き甲斐にするのもいいし、仕事に一生懸命になるのはとても素敵なことだ。僕にもそんな時期があった。
だから、生活コストを下げることは、「どれだけ働くかを、自分で決められる自由を得る」と思ってもらえたらいい。貯蓄したいときや、好きなことにお金を回したいときは働く。
疲れたときは休む。すべては自分で選べる。
あくまで僕の場合は、
「どうしたら幸せな1日が過ごせるか」
と考えて追求していったら、「仕事をもっと減らして、のんびり暮らしたい」という答えに行き着いただけだ。今は、お金よりも自由な生活を選びたい。

もしあなたも、仕事を重荷に感じているのなら、少し仕事から離れてみるといい。少しのお金で暮らすことができれば、ある程度の資産があればセミリタイアもできるし、2勤5休も夢ではない。
週に2日は生活費のために働いて、週に5日は自由に暮らす。何か新しいことにチャレンジしてもいいし、悠々自適に暮らしてもいい。なんでも好きなように過ごせる。
つまり、生活コストは、人生の自由度そのものだ。生活コストを下げ、週2日だけ生活のために働き、残りの5日は自由に暮らす。たったこれだけのシンプルな人生戦略が、仕事もお金も軽くする。
はたして、そんなことが可能なのだろうか。日給1万円の仕事を、週2日働くとする。
すると1ヶ月(4週)で8万円稼げることになる(日給1万円×週2日×4週=8万円)
家賃をできるだけ下げて(2〜3万円くらい)、自炊をすれば不可能な数字ではない。工夫次第で、十分に現実的な数字だ。
しかし、もう少し金銭的な余裕がほしいなら、3勤4休がちょうどいいかもしれない。
同じように計算してみると、月収は12万円になる(日給1万円×週3日×4週=12万円)
これで、週に2〜3日働ければ生活には困らないことになる。
「人って、そんなに働かなくても生きていけるのか……。」
そう感じる人もきっと多いと思う。ただ、一つだけ重要な点がある。それは、支出・収入・資産額に対して、自分なりの「必要十分」を見極めることだ。生活のカツカツ感は不幸を招くし、反対に上限なくお金を求めてしまうと、僕のように体を壊す危険性がある。

自分にとっての「必要十分な生活費」が見えてくれば、逆算して「どれだけ働けばいいか」は自然と決まる。そして、資産額についても、老後や万一のことに備えて、「無理のない範囲」で蓄えていくことが大事だ。ある程度資産があってこそ、働かない生活も楽しめる。
それ以上のことは、気分次第。働くもよし、働かないもよし。この自由は、イヤイヤ働いて得るお金よりも、ずっと価値があると僕は思う。つまり、「お金を稼ぐ= 我慢の対価」な働き方を止められるということだ。
僕は、働かない生活になってから、競争や勝負とは無縁の生活になっていった。周りと比べなくていい。競い合わなくていい。それだけで「心の平穏」が取り戻せた気がする。
そしてそれこそが、僕にとっての「本当の自由」だった。

人生は「引き算」で軽くなる:ミニマリスト思考で人生を豊かに変える
ミニマリストTakeru
1991年生まれ。東京都八王子出身。2歳の時に両親が離婚し、母子家庭で新潟県長岡市で育つ。2015年(24歳:社会人2年目)、難病の潰瘍性大腸炎が再発して失業。1年間の自宅療養で貯金ゼロ・借金生活の人生どん底を経験。人生の転機となったのは「ミニマリスト」になってから。本当の幸せとは何かを模索し、「少ないモノで、質素に自由に暮らすことが豊かなこと」だと気づく。所有物の99%を捨てて人生を一度リセットし、月10万円で生活。2017年(26歳)から始めたYouTube活動が徐々に軌道に乗り(月間260万PV)、貯蓄はさらに加速(貯蓄率90%)。30代でFIRE(経済的自立)を達成。書籍は『お金の増え方は9割部屋で決まる』(ぱる出版)など累計5冊出版。現在もYouTube活動や書籍出版を通じてミニマリスト生活の魅力や可能性を広める活動を行なっている。

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