景気を後押しする原油価格

OPEC の判断がガソリン価格の下落という形で現れたことは原油が下落している証拠でもある。加えて、原油に恩恵のある原材料すべての値下げにもつながり、関連企業のみならず日本全体に大きな影響をもたらすことは言うまでもない。アベノミクスにおいて、物価の上昇により家計の消費が追いつかないという問題点が浮き彫りになってきていたが、暖房シーズンのコスト低下は消費をしっかりと促してくれそうだ。

また、これら原油安の影響が分かりやすいのは燃料コストの負担減だ。その証拠にANAホールディングス <9202> 、日本航空 <9201> 、川崎汽船 <9107> 、商船三井 <9104> 、日本郵船 <9101> など直接関係のある空運、海運株などが急伸している。


米国とOPECの『チキンレース』の動向には注意を

産油国の経済が原油安で減速するような事態まで落ち込むと、中東情勢への懸念が高まったり、ロシアなどの世界有数の産油国にも影響が及んだりすることで、世界経済を大きな波乱に巻き込む可能性を秘めている。これらのリスクを踏まえた上で、現在の米国とOPECの『チキンレース』に注目しつつ、日本の景気回復を享受できる投資を試みてはいかがだろうか。

(ZUU online)

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