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家を選ぶ際に、新築物件を購入、もしくは設計して建てる、中古物件を購入する、このほかの選択肢として、中古物件を購入してリフォームを行うことが最近注目されている。この中古+リフォームのメリットと、選ぶ際の注意点について見てみよう。


なぜ今、中古+リフォームなのか?

新築の戸建てやマンションを見に行っても、すべての設備や内装や外装が自分の好みどおりということは、まずないと言えよう。ドアや壁紙の色、キッチンのトップパネルなど、おおかたの建売住宅やマンションなどは無難なものが一般的で、ちょっと遊び心が足りないと感じることもあるだろうし、間取りも希望通りと思えるものにはめぐり合えない。そのためどこかで妥協をして選ぶことが多いのではないだろうか。

予算が十分にあるなら、新築の戸建てやマンションにさらにお金をかけて住みやすく改造することもできるだろうが、そうすると割高になるのは避けられない。
かといって中古物件となると、さらに手直ししたい部分も妥協せざるを得ないところも増えてしまい、そのまま住むには考えてしまうことになる。




中古+リフォームのメリットとは?

そこで、中古物件を購入してリフォームを行うという第三の選択肢の登場だ。中古物件であるから、新築を購入するより手頃でリフォームの費用を上乗せする場合も考えやすい。初めからすべてを設計して建てるのとは異なり、基礎工事は完了しているので工期も短くて済むというメリットもある。

さらに税金の面も見ておきたい。固定資産税とは土地の税金とその物件自体にかかる税金を合わせたものだが、土地にかかる税金は変わらないとしても、物件にかかる税金は年数が経てば経つほど減価償却される。例えば、木造モルタル構造の戸建てなら20年で減価償却され、それ以降は建物に対する税金はかからなくなるのだ。


中古+リフォームを選ぶ際のポイントとは?

中にはすでにリフォームを完了させて「リフォーム済み物件」「リノベーション物件」として販売しているものもある。このような物件を選ぶ際に注意しなくてはいけないポイントには、どのようなものがあるのだろう。

リフォームした場所に注意

壁紙や床など、広い面積をとる部分がきれいになっていれば、つい「新築と変わらない!」と思ってしまいがちだが、見るべきところはもっとほかにある。
築年数が経つと、建物よりも先に設備がだめになってしまうものだ。例えば、ガスコンロや給湯器などのガスを使う設備は10~15年で寿命を迎える。いくらきれいに掃除がされていても、使えなければ意味がない。このように耐用年数が短いものがすべて交換されているかをまずチェックする必要がある。

ガスコンロや給湯器以外にも、備え付けのエアコン、ガスレンジ、浴室乾燥機、シャワー付き便座なども、10年を過ぎると不具合が生じやすくなるので、リフォームの際には新しいものに付け替えらえれているかを確認しておきたい。

ガスや電気を利用する設備のほかに、耐用年数が意外と短いものがある。それは排水管や給水管などの水が通る場所だ。時期に差はあるものの12年を過ぎると腐食してピンホールが生じることがある。また、穴は生じなくても内部に錆があると、きれいな水が出なくなるので快適な生活は営めない。これら水関係に対して何らかの処置はしてあるのか、ここも購入する前にチェックしよう。

修繕一時金に注意
マンションの場合は、毎月の積立とは別に、外壁の塗り替えや共用部分のリフォームのために、10年もしくは15年に一度「修繕一時金」として100万円程度の額を管理組合に納めることがある。

これは納める時点で所有している人が払う必要があるので、そのような節目の直前に購入した中古物件の場合、購入してすぐに大きな出費が待っている、なんてことにもなりかねない。購入前には、修繕一時金についても確認しておいたほうが良いだろう。

このように「中古+リフォーム」を視野に入れることで、家選びの選択肢はグンと広がる。新築のマンションを買う場合に比べ、費用面でもかなり経済的であり、なおかつ自分好みの住まいにリフォームすることができる。

リフォーム会社を選ぶ際には、自分が改善したい内容などをきちんと明確にして、事前に業者に相談、見積書などを貰い検討するのが良いだろう。

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