マーケティングオートメーション
(写真=Thinkstock/Getty Images)

米国では既に注目を浴びつつあるマーケティングオートメーションがいよいよ日本でも本格的になりつつある。マーケティングオートメーション(MA)とはソフトウエアのひとつであり、マーケティングプロセスやそのワークフローを合理化、自動化、測定化する機能を持つ。これが企業の経営効率を高め、収益の拡大を短時間に実現してくれるものとして、日本でも注目され始めている。

MAは、メールマーケティング、ランディングページおよびフォーム、キャンペーン管理、マーケティングプログラム、リードジェネレーション、予測やスコアリング、リード管理、CRM統合、ソーシャルマーケティング、リソース管理、マーケティング分析など、様々な機能を包括的に管理できるソフトウエアツールであり、近年米国では市場拡大が進んでいる。

特にリテールの分野において、オムニチャネル化に対応するべく、いち早くこうした統合ツールを導入する企業が目立っている。


米国系大手IT企業がマーケティング関連ベンダーを次々に買収

クラウド、ビッグデータに次ぐ、IT市場のソートリーダーシップ(Thought Leadership)として注目されているのが、マーケティング分野の戦略的統合だ。クロスチャネルキャンペーンマネジメント(CCCM)分野のツールベンダーをAdobe、IBM、オラクル、Salesforce.comなどが相次いで買収した。

そのほかにもメール、ソーシャル、モバイルプッシュ、オンライン広告などのITツールベンダーを、既述の4社は積極的に買収しはじめている。すべては、自社の持つMAサービスの精度向上と統合力アップが狙いである。

その中でもIBM、オラクル、Salsforce.comの争いは特に熾烈であり、マーケットでのイニシアチブを誰が握っていくかに、大きな注目が集まっているのだ。


オラクルのマーケティング分野におけるアプローチ

もともとオラクルはSiebelを買収することにより、CRMソリューションを獲得し、そのSaaS化によっていち早くクラウドビジネスにも乗り出した。国内で圧倒的なシェアを持つデーターベースサーバービジネスとの親和性も高く、マーケティングオートメーションの日本市場への普及に関しては、競合の中でもとくに突出した位置にいるといえよう。

同社はMA分野における代表的ベンダーである米Eloqua(エロクア)を2012年末に約8億7,100万ドルで買収し、M&Aによるインオーガニックな成長でMAビジネスの先端に一気に躍り出た。

このオラクルが擁するEloquaは、中長期にわたるマーケティング活動を行うことで、案件の育成と確実な成果の獲得を目指す統合ツールとして注目されるており、米国ではこのソフトウエアを導入する、収益性や成長性に優れたブルーチップ企業が急激に増えている。