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(写真=Thinkstock/Getty Images)


苦戦が続く商店街

全国各地の商店街の衰退が止まらない。2006年に「中心市街地活性化法」、「大規模小売店舗立地法」、「都市計画法」のいわゆるまちづくり三法の改正が行われたが、2015年の今でもその効果が発揮されているとは言い難い状況だ。

ショッピングセンターの台頭による商店街の衰退や、ネットショッピングの急成長によるリアル店舗の衰退なども深刻化し、商店街の活性化は難しく、シャッター商店街化への勢いは止まらない。反作用として、高齢者の買い物難民も増え続けている。

シャッター商店街の空き店舗を何に利用するかというのは難しい問題だ。しかし今、空き店舗区画の利用方法として、思わぬ業態が伸びている。「マッサージ店」と「コインランドリー」、「バイク置場」だ。


狭くても2階でもOKの「マッサージ店」

マッサージ店のなかでも、クイックマッサージと言われる低価格のマッサージ店が成長している。特徴としては、店舗面積が10坪程度あれば、1階の路面店でなくても出店するという点が挙げられる。2階以上で、狭くても入居してくれるテナントはオーナーにとってはありがたい存在だ。

マッサージ店の顧客は男性と女性はほぼ半々であり、一日の事務仕事で疲れた会社帰りのOLや、運動不足のサラリーマンが多くを占める。これらの顧客は比較的可処分所得も多く、継続的にマッサージ店に通う。

そのためリピーターが多く、店舗側も収益を安定させることのできるビジネスモデルとなるのだ。

最近ではマッサージ店も価格競争だけでなく、サービスも多様化しており、マッサージに美容や健康と言ったキーワードの付加価値サービスを付けて他店との差別化を図っている。

顧客ニーズも高く、比較的参入障壁の低い業態であるため、店舗需要としては今後も安定的に成長しそうだ。


現代ならではのニーズが高まる「コインランドリー」

コインランドリーというと、銭湯の隣にあるコインランドリー屋で漫画を読みながら時間をつぶすような古いイメージを持つ人も多いだろう。今時のコインランドリーはニーズとともに変化しており、しかもその需要は高まっているのだ。背景にはマンションの増加がある。

まず、マンションでは大きいものが洗えない、干せないという事情がある。花粉やダニによるアレルギー症状を訴える人が増え、布団も丸洗いしたいという人も多くなっているだろう。そこで大型の洗濯機や乾燥機が備え付けられているコインランドリーのニーズが高まっているという訳だ。

また、通常の衣服と区別して、犬の服や子供の上履き・靴といったものをコインランドリーで洗う主婦も増えているのだ。このような需要の増加もあり、最近はオーナーが直接コインランドリー事業を行うケースも多い。

投資回収が比較的早く、貸すよりも収益が上がるため、廃業した店舗で自らチャレンジする人も増えているようだ。


思わぬ需要が見込める「室内バイク置場」

3つ目に紹介するのは室内バイク置場だ。ひと口にバイクといっても、ターゲットは高級バイクだ。高級バイクの愛好者たちは、バイクを野ざらしで駐輪することを敬遠する。

自宅では室内倉庫に駐輪している高級バイクを、出かけるたびに屋外に駐輪しなければならないのは、心苦しい。室内の駐輪場があれば、雨風も防げるし、転倒やいたずら防止にもなる。

そのため、駅近くの商店街の中に室内バイク置場があれば、バイク愛好者たちにはうれしい施設となるのだ。ヘルメットを格納できるロッカーがあれば、なお良いだろう。

車の駐車場は供給も非常に多いが、バイク置場については今のところまだ競合は少ない。バイク置場も初期投資は比較的少ないため、自分で運営してみるのも一つの手だろう。

リアル店舗の物販が軒並み不調の世の中である。待っていてもなかなかテナントは埋まらない。アンテナを高く張り柔軟に新しい業態のテナントを検討してみる必要がありそうだ。(ZUU online 編集部)

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