―最後に一般の投資家に向けてメッセージをお願いします。

朝倉 : 日本の財政や、年金・医療などの社会保障関連の状態を見ると、我々個人にとっては、これからはかなり厳しい状況になります。だからと言って、積極的にリスクをとって資産を増やしましょうということではなく、資産を守る、資産を保全するためにも資産運用を考えていかなくてはいけない時代になりました。

政府自身が「デフレからインフレへ、貯蓄から投資へ」と述べており、物の値段が上がってくれば、生活水準はより厳しくなります。更に言えば、消費税ももう一段上がることは間違いないでしょう。

従って、若いときから少しずつでも投資を始めていくことが大切だと思います。また、ご年配の方は大きな損をすると取り返しのきかなくなる可能性もあるので、できる限り資産を分散して安定した運用をしていくということが大切です。自分の身を守るためにも、これからは資産運用がますます重要になるでしょう。

―ありがとうございました。

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