大量消費の要因は「山分け買い」

こうした商品を自分以外の家族・親族、友人、職場の同僚のためとした観光客は67.0%と、自分のために購入するとした62.7%を上回った。カテゴリー別では、「家電製品」「AV・音響機器/スマートフォン・タブレット」「衣服」は自分用に買う人が多い一方、「医薬品」「ヘルスケア・化粧品」「家具」「トイレタリー製品」は自分以外の家族・友人のために「山分け買い」する傾向があるという。

単価の高い「家電製品」は、85%の人が1-2個買うのに対し、「ヘルスケア・化粧品」では、60.3%が3個以上、さらに10人に1人が11個以上の大量購入をしている。

化粧品などは家電製品と比べてお手軽でかさ張らないため、大量購入で山分けするのにはもってこいなのだろう。また、中国では親戚の範囲が非常に広く、日頃からかなり付き合いがあるので、お土産を配る親戚の数も日本人の想像以上なのだ。


日本ブランドへの揺るぎない信頼感は万国共通

アジアからの観光客を爆買いに走らせるのは、「商品・サービスの質が高い」「(コピー商品ではなく)本物の商品を購入できる」という日本ブランドへの高い信頼がある。さらに円安進行で「自国よりも安く購入できる」ということもあり、親戚など周りの人から買い物を頼まれたり、お土産として周囲に配ったりして山分けするのだろう。

最近は単価の高い家電製品などでも山分け買いが広がってきており、また日本を訪れるリピーターも増加していることから、今後、訪日外国人旅行者の消費行動がどのように変化していくのか、目が離せない。(ZUU online 編集部)

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