株を購入すると得られる特典として、株主優待があるのはご存じだろう。
米や野菜ジュースなど、実用的な商品ももらえるため、株主優待目的で株を購入する投資家もいる。しかし優待については、しばしば勘違いされているポイントがある。優待による特典は、株を多く保有すれば、それに比例して増えていくわけではないのである。
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損をしている株主優待の取得方法
上記したように、所有する株を多くすればするほど、株主優待の商品も比例して多くもらえるわけではない。どういうことかと言うと、例えば1株保有で1つの優待品がもらえるとして、10株保有で10個の商品が得られるわけではなく、5つの商品に留まることが多々あるからである。つまり、10個の商品が欲しい場合、このケースだと20株取得しなければならないのである。このように、大量に株を保有していれば、それに比例して大量の優待品が望めるわけではないのだ。
そこで、特定の株主優待を多く得たいという場合の裏技を紹介しよう。
効率的に株主優待を得る方法
先の例でいうと、1人1株保有で1つの優待品がもらえるのだから、家族が5人いたとすれば、その家族の名義で1つずつ、5株保有すれば、5つの優待品が得られるわけである。
1人の名義で5つの優待品を得ようとする場合、10株取得する必要があるが、こうして5人の名義を用いることで、半分の投資額で同じ5つの優待品がもらえる計算になる。
そして、多くの証券会社は未成年者でも口座を作れるので、小・中学生などの親類がいれば、その人の名義で口座を作ることで、より多くの優待品を得ることができる(証券口座開設に、法律での年齢制限はないので、安心していただきたい)。
また、証券口座の開設は無料であるため、友人などの名義を借りるのも、一つの方法である。協力してくれる友人、知人が多ければ、それだけ多くの優待を得られるわけである。
株の所得に対して得られる優待品の例
【1〜9株保有で優待品1個、10株以上で5個の場合】
◆1人で5株買う…もらえる優待品は1個
◆5人がそれぞれ1株買う…もらえる優待品は5個
◆1人で10株買う…もらえる優待品は5個
◆10人がそれぞれ1株買う…もらえる優待品は10個
証券口座を複数開設しても意味がない
この方法で誤解されがちな注意点がある。多人数で株を少数取得することで、より多くの優待品が得られるなら、1人で複数口座を開設し、口座ごとに1株ずつ購入すれば、同じ効果が得られると考えがちであるが、残念ながらそうはいかないのだ。
複数の証券会社、例えば5つの証券会社に口座を開設し、証券会社ごとに1株ずつ株を購入しても、最終的に合算され、1つの優待品しか得られないので注意が必要である。
10万円以下で株主優待がもらえる会社一覧
◆アトム
優待権利取得に必要な費用 804円 (15/5/21現在)×100株=80,400円
【優待内容】
・『ステーキ宮』など系列店で使える株主優待ポイント(1ポイント=1円)を進呈
・100株~500株未満:2,000ポイント(2,000円分)
・500株~1,000株未満:10,000ポイント(10,000円分)
・1,000株以上一律 :20,000ポイント(20,000円分)
◆ラウンドワン
優待権利取得に必要な費用 587円 (15/5/21現在)×100株=58,700円
【優待内容】
①500円割引券 ②クラブカード引換券 ③健康ボウリング教室株主優待券
・100株以上500株未満:①4枚 ②2枚 ③1枚
・500株以上一律:①8枚 ②2枚 ③1枚
◆鉄人化計画
優待権利獲得に必要な費用 602円 (15/5/21現在)×100株=60,200円
【優待内容】
①同社カラオケ店舗の会員カード(株主会員カード1枚 株主関連者会員カード10枚)
② 「飲食ご優待券」(同社グループで使用可)
・100株以上200株未満:500円券1枚
・200株以上1,000株未満:500円券2枚など。
③ からふね屋珈琲株主優待ギフト
◆シダックス
優待権利獲得に必要な費用 529円 (15/5/21現在)×100株=52,900円
【優待内容】
・100株以上500株未満:ルーム料金、飲食代540円(税込)「株主様御優待券」5枚
・500株以上:ルーム料金、飲食代540円(税込)「株主様御優待券」25枚
◆タカラトミー
優待権利獲得に必要な費用 724円 (15/5/21現在)×100株=72,400円
【優待内容】
◎オリジナルトミカなど
・100株以上1,000株未満:オリジナルトミカ2台
・1,000株以上2,000株未満:オリジナルトミカ4台
・2,000株以上:オリジナルトミカ4台、リカちゃん
◎タカラトミー公式通販サイト「タカラトミーモール」の割引(100株以上の株主)
・保有年数1年未満:10%割引
・保有年数1年以上3年未満:30%割引
・保有年数3年以上:40%割引
家族、友人の口座開設は友達紹介キャンペーンに注目
家族口座(未成年口座)を有効に使う
家族の名義を借りることで、口座開設数を増やすことができる。しかし取引自体は本人自ら行う必要があり(口座開設者自身で取引をしないと“借名取引”となる)、注意が必要である。なお、マネックス証券、松井証券、SBI証券の3社が、未成年でも口座開設できる(親権者が証券会社に口座を持っている必要がある)。
マネックス証券の口座開設と家族友人紹介キャンペーン
マネックス証券は、現在キャンペ-ンとして、友人や家族にマネックス証券を紹介すると、紹介した側にも、紹介された側にも現金3,000円をプレゼントしている(3万円以上のMRF買付が必要)。
また、新規口座開設キャンペーンとして、「口座開設+友達紹介+いくつかの既定の取引達成」で、最大28,000円をプレゼント中である。こちらのキャンペーンは5月28日までに申し込んだ人に適用されるので、口座の開設を予定している人は、急いだほうが良い。
松井証券の家族友人紹介キャンペーン 2015年6月24日まで
紹介者は紹介を受けた家族・友人の口座開設月から翌月末までの期間、株式取引にかかった取引手数料が、紹介をした家族・友人1名につき5,000円までキャッシュバックされる。
また紹介を受けた家族・友人も口座開設日から翌月末までの期間、株式取引にかかった取引手数料が5,000円までキャッシュバックされる。さらに口座開設日から翌月末までの期間に信用取引口座も開設すると、キャッシュバック上限金額が10,000円に拡大する。
SBI証券の家族友人紹介キャンペーン 2015年5月31日まで
SBI証券では、新規口座開設キャンペーンとして、口座開設、規定の取引、NISA口座開設などの条件を満たすことで、最大8,000円をプレゼント中である。NISA口座開設に必要な住民票取得を代行してくれる。
また、家族や友だちを紹介すると、した側にもされた側にも3000円がプレゼントされ、最大10人、30,000円まで獲得可能である。
また、現金5,000円プレゼントなどの抽選も頻繁に行っている。
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SBI証券の特集記事>>
SBI証券の魅力を徹底解説
まとめ
以上のように株式取引や口座開設は、ただ単に行うよりも、優待やキャンペーンを意識して行った方が、遥かに効率が良い。家族や友人に口座の開設を依頼すれば、優待を何倍にも増やすことができるので、優待目的で株式投資を行いたい人は、今回紹介した裏技を使ってみても良いだろう。証券口座のキャンペーンを上手に使えば、口座の開設や取引で数万円がノンリスクで獲得できることもあるので、この機会に口座開設を実践してみてはいかがだろうか。