ThinkstockPhotos-468825833
(写真=Thinkstock/GettyImages)


設計コンペで消費者と建築会社をマッチング

新築やリフォームの建築会社選びに関する相談に応えるサポートセンター「すまいポート21」が、全国各地に広がり始めている。

消費者の立場に立った住まいづくりのコンサルティング事業を展開する運営会社「ビジネスステーション21」(栃木県宇都宮市)の岩松靖専務取締役に、このビジネスモデルの特徴や今後の展望について聞いた。

1170_06businessporta
ビジネスステーション21 岩松 靖専務取締役

■広告代理店である御社が「すまいポート21」を開発した経緯は。

11年程前になりますが、住宅展示場以外の新しい集客チャンネルを模索する中で、本当に消費者のためになる住まいづくりの情報提供を考えていました。東京都内で住宅コンサルティングなどがこういったビジネスを始めた時期でしたので、その地方都市版として作り上げたのが「すまいポート」です。

■ユニークなビジネスモデルとして注目を集めていますが、大きな特徴は。

専門家が「中立・公平」な立場で住宅ローン相談や土地探し、建築会社選びをワンストップでサポートします。メーンは「設計コンペ」の実施です。当社の地元にある「すまいポート21宇都宮」には、地域工務店とハウスメーカーの計82社が登録されていて、登録会社とお客様のマッチングを設計コンペで進めます。

■具体的にどのように進めるのですか。

まず来店されたお客様の予算や要望を専属の建築士がヒアリングし、匿名で登録会社にその情報を流してエントリーを募ります。平均で15社程度がエントリーしてきます。その中から最大5社までお客様に選んでいただきます。その5社がプランと見積もりを作成し、プレゼンテーションしてお客様に一番気に入った会社を選んでいただくというシステムです。

■建築会社を絞り込むまでに施主側が支払う金額は。

設計コンペの申込金として1万2000円(税別)をお支払い頂きます。建築会社を決めるまでは、これ以外には頂くことはありません。

■登録している会社から会費などを徴収するのですか。

会費や登録費は一切なしの完全成功報酬型です。コンペの「中立、公平性」を維持するポイントであり、登録会社がこれだけ増えている理由でもあると思います。当社は、設計コンペを経て選ばれた建築会社から請負額の3%を報酬として頂いています。

■ハウスメーカーと地域工務店が設計コンペのプレゼンテーションでアイデアを競うわけですが、最終的に成約に至るのはどちらが多いですか。

圧倒的に工務店さんですね。結局、工務店さんのプランの方がハウスメーカーさんのものよりも自由度が大きい。最近は工務店さんもプレゼン力を磨いてきていて、プランのレベルは高いですから、設計コンペは工務店さんに有利に働きますね。

■今後の展開の計画は。

現在の店舗数は全国で17カ所。今後は年間で最低5カ所は増やしていきたい。
保険会社さんや司法書士さんが本業との相乗効果を狙って、フランチャイズ契約して始めるケースが増えてきていますので、関心をもってくれる会社と積極的に組んでいきたいと考えています。(提供: リフォーム産業新聞 5月26日掲載)

1170_06businessportb
すまいポート21宇都宮店。セミナーや相談会イベントを実施

【関連記事】
・イオン、新キッチンでライフスタイル提案
・≪インタビュー≫和久環組、「中古+リノベ」2期目で10億円
・≪インタビュー≫トクラス 「今一度、システムキッチンを考える」
・≪インタビュー≫セカイエ、月商1億円のEC「リノコ」運営
・≪インタビュー≫インテリックス、マンション改修に新機軸