不動産投資事例
いまだ法制度が混沌としている中で需要が拡大するミャンマーの不動産に対して個人投資家は全く手が出せないのでしょうか?
元自営業のK氏は今年初めにミャンマーのサービスアパートメントへ投資をしました。元々ミャンマーを狙っていた訳でなく、不動産投資を検討していたところに偶々ブローカーに勧められた物件に興味を持ったことが始まりでした。その物件とは、シンガポール系ディベロッパーとミャンマーのコングロマリットのJVが現在着手している総戸数1000戸を超える大規模なプロジェクトです。
契約物件は、72㎡のアパートメントを約600万円、施工は開始されており、工事の完成は約2年後を予定しています。K氏を決断させたのは、
価格の手頃感と日系企業の進出
というところの二点にあります。購入方法は、契約時に手付金を支払い、その後月々の支払い、完成時に物件の立ち会い検査を行い、残金の支払い、登記という流れになり、完成時には外資規制も緩和されていると踏んでいます。
投資のオプション
ミャンマーのリスクといえる法制度の未熟さ、インフラの未整備、軍事政権の陰影は、即時に劇的に改善される見込みは少ないとはいえ、外資流入の圧力をみるに、これらのリ スクも徐々には軽減されていくと思われます。ハイリスクのいま敢えて、商機のある市場に賭けてみたいと思えるなら、ミャンマーの不動産投資について、いくつかのオプションが考えられるでしょう。
オーソドックスなアプローチは、前述のような新築コンドミニアムを購入することです。これは比較的安全な方法かもしれません。ただリスクとしては法整備のスピードやディベロッパーの倒産などは十分に考えられます。売り手市場の中、投資価値のある物件を探し当てることができるかは非常に重要です。
ハイリスクのアプローチは、現地のパートナーを通じて不動産を購入してもらうことが考えられます。ただ条件としては、親戚以上に信頼できる現地のパートナーであること、あるいは、約束を履行する義務を負う仕組みが必要と考えます。前者の条件は、各個人のネットワークに依存することが大きく、後者の条件は、パートナーとJVを設立する或いは独資でミャンマーに外国法人をつくり、パートナーをビジネスでうまく絡ませるなど幾つか方法が検討できます。また独資の外国法人で認められている土地の使用権をどのように利用するかということも考えられます。
また別のアプローチとして不動産開発に関わる株式を購入することが考えられます。ミャンマーにも証券取引市場が2015年にオープンしますが、現在取引できるミャンマーの不動産開発関連株ではシンガポール上場のヨマ・ストラティジック・ホールディングスなどで、既に注目を集めています。今後、Naing Groupをはじめとしたミャンマーの地場ディベロッパーの上場やシンガポールや香港などの上場ディベロッパーの動向を注視していくことが必要でしょう。
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