Toyota Recalls 1.5 Million Cars Worldwide
(写真=Thinkstock/Getty Images)

トヨタ自動車 <7203> が6月16日に開催された株主総会での承認を得て、この夏正式に種類株を発行することを決めた。国内時価総額最大のトヨタが決定した新しい株の発行で、にわかに種類株に関する興味が市場で高まっている。今回は、この種類株の中身に迫ってみた。


そもそも種類株とは・・

種類株は、一般的には種類株式と呼ばれている。これはひとことで言えば、株式の権利内容が普通株と異なる株式のことを表す。つまり配当の支払いや株式総会での議決権に関し、普通株とは権利が異なる株式を指す。

発行する企業にとって、多様性のある資金調達を実現できる点で大きな魅力となる。一般的な種類としては、議決権が制限される代わりに高い配当を得られる優先株、配当や残余財産分配権などが制限される劣後株、株主総会の決議を拒否できる黄金株といった様々なタイプの設定が可能だ。

そのほかにも譲渡制限種類株式や取得請求権付き株式、取得条項付き株式、拒否権付き種類株式など多様な設定ができるようになっている。


今回、トヨタが発行するのはAA型種類株式

トヨタが発行するAA型週類株式とは、平たく言えば元本保証型株式のことを指す。この種類株式は、債券(社債)としての性格がきわめて強く、株式の形態をとっているため普通株と同様に議決権はある。また、それを除けば一定期間の後に株価よりも高い価格で転換可能な転換社債にも似た商品となっている。

このAA型種類株式の場合、一定期間の譲渡制限があり表面上の配当利回りも高いとは言えないため株と比較するよりは、債券利回りと比較するのが妥当となる。

トヨタの場合、2014年に発行した7年債の表面利率が0.382%で10年債が0.645%であるため、5年の譲渡制限があるとはいえこの期間の2.5%(平均1.5%)の利率は驚異的な高さだと考えられる。ただ、AA種類株式は性質は債券に近くても、株であるため信用リスク面で劣る点だけは注意が必要となる。