(写真=PIXTA)

7月19日に関東地方、20日には東海・近畿・中国地方で梅雨が明け、いよいよ夏本番となった。気象庁の発表によると7月下旬から8月前半には気温がかなり高くなり、猛暑となる可能性があるとのことだ。

そこで、これから投資を始める初心者向けに、猛暑関連銘柄として注目の銘柄10選を紹介する。

猛暑で消費が増える品物は?

猛暑で消費が増えるものの代表は「炭酸飲料」「ビール」「氷菓」等である。

また、猛暑では外出が減り、家の近くで買い物をする傾向があるため、コンビニエンスストアの売上が伸びる。日本銀行の調査によると、平均気温が平年より+2度を超えると、コンビニエンスストアの売上高は前月比4%を超える増加になるとのデータもある。

意外なところでは、家で過ごす時間が長くなるため、DVDレンタルや宅配DVDレンタルの売上高が増加する。DVDレンタルの大手であるゲオの2013年夏の直営店売上高は、7月が前年比103.4%、8月が前年比104.0%と好調だった。今年も猛暑となれば同様の売上増が期待できるだろう。

投資する際には「最低投資金額」「配当利回り」をチェックしたい

では、株式投資初心者が猛暑関連株への投資を検討する際には、どのような観点に立って選択すべきだろうか。「税金」「最低投資金額」「配当利回り」という3つの観点が重要だと考える。

定期預金や国債で利益が出た場合、利益の20.315%が税金で引かれてしまう。しかし、利益が非課税となるNISA口座を使って投資をすれば、年間100万円の枠内で売却益や配当が非課税となるため、定期預金や国債の代わりにNISA口座を使っての投資を検討したい。

また、株式を購入する際、通常は100株が最低売買単位となる。したがって、1万円の株式を100株購入する場合、100万円が最低投資金額となる。最低投資金額が100万円を超える場合は、NISA口座を使っての投資はできない。

さらに、リスク分散の観点からも1つの銘柄に多額の資金を投ずるのは好ましくないため、最低投資金額が小さい株式を選びたい。

株価に対する年間配当金の割合を示す利回りを『配当利回り』と呼ぶが、例えば1%の配当利回りの株でも、メガバンクの定期預金金利が0.025%(税引き前)、個人向け国債の利回りが0.34%(税引き前:第64回変動10年債)であることを考えると、利回りの面では有利である。投資の際には、配当利回りもぜひ考慮したい。

猛暑関連株10選はこれだ!

それでは、猛暑関連株として、コンビニエンスストア、飲料関連、DVDレンタルから10銘柄を紹介しよう。※最低投資資金は2015年7月29日の株価を基準に算定

コンビニエンスストア

1.コンビニ業界第2位 ローソン<2651>
最低投資資金:894,000円 配当利回り:2.83%

2.コンビニ業界最大手 セブン&アイHD<3382>
最低投資資金:545,700円 配当利回り:1.38%

3.コンビニ業界第3位 ファミリーマート<8028>
最低投資資金:594,000 円 配当利回り:1.82%

4.ソフトクリーム等氷菓が充実 ミニストップ<9946>
最低投資資金:247,500 円 配当利回り:1.85%

コンビニエンスストアで配当利回りが高いのは、猛暑の影響を受けやすい西日本を地盤とするローソンである。また、ソフトクリームやかき氷に似せた氷菓の『ハロハロ』を販売するミニストップも配当利回りが高く、注目したいところである。

飲料関連

5.ビール業界トップシェア アサヒGHD<2502>
最低投資資金:413,800 円 配当利回り:1.20%

6.ビール業界2位 キリンHD<2503>
最低投資資金:188,350 円 配当利回り:2.13%

7.『銀座ライオン』を運営 サッポロHD<2501>
最低投資資金:467,000 円 配当利回り:1.53%

8.西日本地盤のボトラー コカ・コーラウエスト<2579>
最低投資資金:227,700 円 配当利回り:1.86%

飲料関連では、アサヒGHDとキリンHDのビール大手2社のほか、西日本を地盤とし、米コカ・コーラから原液を購入して製品を作るボトラー大手であるコカ・コーラウエストも配当利回りが高く注目だ。

レンタルショップ

9.DVDレンタル大手 ゲオHD<2681>
最低投資資金:171,200 円 配当利回り:1.92%

10.トップカルチャー<7640>
最低投資資金:55,400 円 配当利回り:2.79%

TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブは非上場企業だが、ゲオHDおよび蔦屋書店と「TSUTAYA」のフランチャイズを行うトップカルチャーは上場している。

両者はともに、最低投資金額が少なく配当利回りが高い銘柄と言えるだろう。

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