最近ギリシャの財政危機が問題視されていたが、同じように日本も多額の借金を抱えているという話も聞く。これに関しては様々な議論があるが、深く関わっているのが「国債」だ。借金をしているからには貸し手が存在するわけで、私たちは「国債」を買うことによって貸し手になることもできる。つまり、国債は私たちの資産運用の手段にもなりうるのだ。 ここでは こうした国債の性質を解説していく。
国債とは
まず、国債とはどういった仕組みの金融商品なのか。今さら聞けずに困っている人のために説明すると、国債とは正式名称を「国庫債券」、言ってしまえば国が投資家に行う借金のことである。
国家の予算は主に税収によって運用されるが、当然、赤字に傾いてしまうこともある。その赤字の補填として使用されるのが、国が銀行や証券会社に向けて販売する「国債」なのだ。国債は借用契約であるため、購入した銀行などには利子が配当される。
国債にはいくつか商品があるが、大きく「利付国債」や「割引国債」の2つに分けられる。いずれも有価証券の債券という形の借用となり、購入することで利子配当を確実に受け取れる方法として、堅実で人気が高い金融商品だ。
国債のメリット
本当に国債で利益を出せるのか不安だ、という慎重派の人のために、ここからは国債のメリットを挙げていこう。まず第一に、繰り返しになるが「日本国が発行している債券」という点だ。国が滅ばない限り安心して所有し続けることができるし、そのような事態はは現実的にはまず起こりえないだろう。
また、少ない予算でも始めやすいのも利点として挙げられる。証券会社では通常、国債は一口単位で5万円から発行されている。個人向け国債になると1万円で、一口から購入できるのだ。
株と国債の投資費用を比較してみよう。株は一口10万円単位のものが多いということを考えると、国債がいかに投資開始の敷居が低いかがお分かりだろう。また証券会社などが独自に販売している社債と違い倒産の危険がない。投資でありがちな失敗の「銘柄の紙切れ化」が起こらないというだけでも、国債を購入するメリットは大きい。
国債と銀行預金の金利の比較
気になるのは、「国債を所持するとどのくらい儲かるか」という部分ではないだろうか。銀行の金利と比較して見てみよう。
まず普通預金の金利は、どの銀行も足並みを揃えて0.03%前後。利息で資産運用をしたいなら定期預金を考えなければならないが、その定期預金でも、10年でようやく0.1%ほどの利率が得られる程度だ。
銀行は大丈夫なのかと心配になるような利回りであるが、イオン銀行などのネット銀行では、普通預金口座の利回りを、クレジットカード発行などの条件つきで0.1%以上に引き上げているものもある。これは一見お得に見えるが、定期預金と変わらない年利に加えて、カード使用のリスクを考える必要が出てきそうだ。
一方の国債の利率を見ると、10年・変動金利型を選んだ場合、年利は0.25%を超える場合も珍しくない。金利面でも銀行預金よりよいと言える。
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国債のデメリット
ただし、国債にもリスクはある。それが金利の変動性リスクだ。国の財政状況によっては、国債の利回りの変動が発表されることがある。その発表に利率が上昇する可能性も含まれないわけではないが、大抵の場合利上げを見送り、利下げを強行してきたという過去が国債にはある。そのため長く投資をしてきたという人からは、不信感をぬぐえない商品だという声も根強くあるのは事実だ。
また国債の利回りについても、 証券会社独自の社債 や、株取引を行った場合と比較するとリターンが少ないと感じてしまう。国債には、価値がゼロになる危険がまずないというメリットはあるものの、それが一番効率的な資産運用かと聞かれると、そうは言い切れないところがある。
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国債の種類
他の金融商品と同様、国債にもメリットデメリットがあるのは事実だが、資産運用について何も考えずに銀行にお金を預けているくらいなら、国債を所持して利息で収入を得る方が効果的な運用であることは間違っていないだろう。しかし実際に国債を購入しようとしたとき、どのような商品が初心者にも運用しやすいかどうか見極めるのは、知識がないと難しいと思われる。
国債には種類がある
まず基本としておさえておきたいのが、「国債には種類がある」ということ。国債というと利付のものを長期に運用するというイメージが強いが、金利により利益を得る利付国債の他にも額面より安く購入し、満了時に額面が支払われる割引国債というものもある。満期も様々で、短期国債のような半年~1年程のものもあれば、1年で満期とする長期国債もある。取扱業者が限られるものでは、超長期国債という10~40年の期間のものもある。ちなみに利付国債では利息が受け取れるのは半年に一回となり、定期預金の倍のペースでお金を増やすこともできる。
利付国債
ここで基本となる利付国債の説明をしよう。これは購入した口数に応じて半年に一度利息が支払われる商品だ。利息の支払が年二回もあり、かつ利回りの高い定期預金と考えると分かりやすいだろう。似たような商品として利息が一定ではない「変動利付国債」というものがあるので、購入の際には間違わないように注意したい。
この他に、額面より安く購入できる「割引国債」、東日本大震災支援目的の「復興応援国債」、機関投資家専用で物価に応じて利回りが変化する「物価連動国債」などがある。そしてこれらを個人向けに購入しやすくした「個人向け国債」が、我々が一番注目すべき商品だろう。以下、個人向け国債について説明したい。
個人向け国債
かつては国債を個人が所有する場合、いろいろと面倒な手続きを踏む必要があった。現在は、ネット証券会社が増えてきたことに加え、政府が財源確保手段として個人向け国債を重要視しているという事情もあり、手間のかかる手続きもかなり簡略化され、購入しやすくなっている。手続きのサポート体制も、証券会社が力を入れている分野のため手厚い。購入したいなら、どしどし証券会社に質問をしてみよう。
個人向け国債を購入する際には、募集期間内に購入手続を行う必要があるということは忘れないでおこう。とはいえ、証券会社などの各金融機関では、月に一回程度で購入募集を行っているので、そこまで気にしなくてもよいかもしれない。
また、個人向け国債は1万円単位で一口から購入できるので、購入前に予算の確認はしておこう。印鑑や本人確認証明書などが必要になるため、手続きをするにあたりこれらのものをきちんと揃えておきたい。一般的には口座開設の際に提示することになるが、必要書類などについても 証券会社に質問すれば分かりやすく説明してくれるので安心だ。
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国債を買うには
個人向け国債の発行は、いまや政府の重要財源のため、どこの証券会社でも取り扱っている。それなら特定の証券会社を選ぶことで、手数料などの節約ができるのでは?と考える人もいるだろう。しかし残念ながらそれはない。個人向けに販売する国債の手数料については、政府が手数料を負担しているため、どの金融機関で購入しても費用は掛からないようになっているのだ。
また国が発行しているといっても、購入した証券会社が倒産してしまうとだめなのでは?という勘違いも多いと思われる。国債の受付は証券会社だが、発行は日本国と分けられているため、債券が手元にあれば問題なく保障を受けることができる仕組みだ。
国債はどの証券会社を経由して買っても手数料はかからないため、国債を購入する業者選びのポイントとなるのはキャンペーンとなるだろう。注目すべきは
取引口座数日本一の
ネット証券である「
SBI証券
」だ。こちらで行っているキャンペーンとして目立つのはキャッシュバックだ。しかも高頻度で行われているため、キャンペーンをこまめに利用すれば国債が満期になるまでにかなりの額が節約できるかもしれない。
口座開設の流れ
SBI証券で国債を購入するためには、まず取引口座を開設する必要がある。SBI証券の口座開設の流れは非常に分かりやすい。
まずSBI証券のホームページから口座開設のページにいってみよう。そこで必要情報を入力すると、自宅に必要書類が届く。記入に漏れがないか確認をして、本人確認書類を同封して返送すればいい。1週間もあれば完了する手続きなので難しいことはないとは思うが、もし分からないところがあれば電話サポートで確認して進めよう。身構えすぎず、安心して口座を作ってみてほしい。
国債よりもハイリターン!?
またSBI証券では、独自の社債として「 SBI債 」というものも発行している。もしSBI証券で口座を作っているのであれば、こちらもあわせて購入しておくとさらに効率的な資産運用が実現できるだろう。
SBI債の最大の特徴として、高水準の年利がある。その金利は1.43%、同じSBI証券で取り扱う個人向け国債の年利0.26%(3年)と比べると、単純な利回りではなんと国債よりもハイリターンということになるのだ。
SBI債のリスク
ただしSBI債は社債である以上、倒産というリスクが伴う。しかしそのリスクを限りなく低くしているのが、SBI証券が「日本最大級の証券会社」であるという事実だ。多くの資産がSBI証券に集まりやすくなっているため、資金的な部分で危機的な状況になるとは考えにくいといえる。
またリスクを小さくするために、SBI証券では小額からの取引や短期決済を可能にするなど取引がしやすくするためのオプションにも工夫を凝らしている。SBI債は円建てによって行われているため、他国の金融情勢による不安をなくしているという部分も注目だ。金融業界では「円建ては利回りが小さくなる」というのが通例だが、そんな中SBI債は業界屈指の金利を提供しているのだ。
国債だけでは金利の関係で思うように資産を増やしにくいと感じる人もいるかもしれない。それならばSBI債も購入することで、満足のいく資産運用に近付けてみてはどうだろうか。
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国債や社債を上手く利用しよう
現在の銀行の利息を考えると、利子による収入ははっきり言って期待できるものではない。だからこそ国債などの金融商品を見直して、資産を運用する方法というものもしっかり考えることが今後重要になるだろう。また、リスクがあるとされる社債であっても、SBI債のように安全性の高いものを模索してみる姿勢も大事なのではないだろうか。
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