(写真=リフォーム産業新聞/DIY女子部部長 都澤陽子さん)
DIY好きの女性たちのサークル「DIY女子部」の登録会員数が2,000人を超え、規模が拡大しつつある。
「住まいに関心の高い『女子部』のような人が増えれば、子供たちも建物に興味がわくのでは」と語る部長の都澤陽子さんに、今後の活動を聞いた。
同サークルが本格的に活動を開始したのは2011年3月。それから4年、活躍の場は全国に広がり、メディアや企業からの出演依頼、イベント参加要請も増えた。現在、東京・練馬の専用工房では、木工教室や、手工具講座といったワーククショップを週に1、2回開催しており、ほぼ毎回満員になる人気ぶりだ。
「今後は毎日工房を開けるようになりたい」と都澤さん。DIYは初めてというメンバーも増えていることから、7、8月は週3回、9月からは4、5回と工房開放日を増やしていき、さまざまなカリキュラムを受けられる体制作りを進める。
次なるステップは講師の育成だ。現在、ワークショップ講師ができる東京在住のメンバーが約10人いるが、外部からの依頼なども含めると人数が足りない。
そこで、企業の支援を受けながら、講師育成につながる講座を開催。認定制度のようなもので、講師を増やす方向性を考えている。
最終的には47都道府県に拠点を作りたいという、都澤さん自身の活動テーマは「ママから始まるDIYでおうち長生き」だ。元々新築の設計プランニングを行っていた際に感じた、建築に対しての生活者の知識のなさを、女子部を通じて変えていければと思い描く。
「日本では、古民家のような価値あるものでも壊され、新しいものに行きがちです。DIY女子部に入ると、住まいに興味を持ち、さらにリフォームに興味を持つ人がとても多い。そうすると、子供たちも興味を持つだろうなと思うのです。その子供たちが大人になった時には、『壊そう』という前に、例えばテーブルでも削って新しくしようとか、リメイクできるとか考えられるのではないでしょうか」
DIYを通じ建物に興味を持ち、時にはプロにも手を入れてもらって家を長く使う。そんな文化の構築が女子部を通じて、行われ始めている。(提供: リフォーム産業新聞 8月4日掲載)
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