the little magician does tricks
(写真=ライブリー 退職金と未来のお金)

60代の投資初心者です。仕事は定年になった後、嘱託雇用で働いています。これといって投資をしていなかったのですが、最近、同窓会などで投資の話が出てきているため投資をはじめてみようかなと思いました。近くの証券会社でパンフレットをいくつかもらってきたのですが、商品数や名前も長いためよくわかりません。「シニアおすすめ」や「初心者向き」などをみると他の商品よりも手数料が高いです。初心者だと手数料が高くなるものなのでしょうか?初心者向きの商品やシニア向きの商品はあるのでしょうか?

多くの金融機関の場合、おすすめの商品というのは、その会社でよく売れている商品を出していることがあります。シニアの世代の方は、みんなと一緒のものがよいという傾向が強いので、売れている→みんなが買っている→じゃあわたしもこれを買う→売れ筋になるというパターンが多いようです。投資初心者向けの商品というのは難しいですが、初心者に向かない商品というものはあります。


初心者向きでない商品

・新興国などに投資をしており、非常に利率が高いもの

・デリバティブや派生商品で運用しているもの(いわゆるレバレッジ取引は、仕組みが複雑な為、どういったリスクがあるのかが分かりにくく、初心者では難しいと考えられています。)

上記のような商品は、全く初心者に向かないというわけではないのですがリスクが高いため、初心者の方が最初に買う商品としては避けたほうが良いかもしれません。


最初はNISAからはじめてみては?

NISAなども始まったため、対象となっている株式もしくは株式投資信託ということから初めてみるのもよいと思います。

株は、自分の好きな会社、配当・優待があるという観点で選ぶのもよいでしょうし、流動性がある、値動きが荒くない銘柄、配当や優待が安定してでているというのも選ぶ時のコツになると思います。

手数料は証券会社によって異なります。複数の証券会社で株式の手数料表などをもらってきて検討されるのもよいのではないでしょうか。


投資信託とは?

おそらく今回もらってきたというパンフレットの多くは、投資信託の商品だと思われます。

投資信託は人(運用会社)が運用するため、購入後も運用を任せることができる初心者向けの商品です。証券会社や銀行ですすめられることもあります。しかし、人に運用してもらう為、コストがかかります。

投資信託は長期で投資して、資産を増やしその益を享受してもらうという商品ですが、シニア世代の方は年金替わりに分配金を受取りたいということで、毎月分配型の投資信託商品に人気が集まっています。

毎月分配型の場合、運用資金を分配として出している「タコ足分配」などもあります。資金はふえているのに、一向に基準価格が一定のままという投資信託も多くあります。

また、分配金は約束されておらず、運用状況によっては分配金が減額したり、しなかったりすることもあります。それらの事も踏まえて投資信託を選ばれるとよいと思います。

(提供: ライブリー 退職金と未来のお金 」編集部 )

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