Housmart 針山昌幸社長
(写真=リフォーム産業新聞)


ライフステージに合わせて住み替えできる世の中に

◆今週のゲストコラムニスト◆

Housmart 針山昌幸社長
一橋大学経済学部卒。大学卒業後、大手不動産会社で仲介事業などを担当。その後、楽天に入社、2014年にHousmart(ハウスマート)を設立し、代表取締役社長に就任。著書に「中古マンション本当にかしこい買い方・選び方」「プロだけが知っているマンションを高く売る方法 マンション高額売却術」がある。


ダイレクト不動産取引

Housmart(ハウスマート)は日本で初めて、マンションを売りたい人、買いたい人同士が自由にマッチングし、不動産売買を行えるプラットフォームサービスです。

特徴的なのは、その内覧方式。通常であれば営業マンがマンションの見学に同行しますが、Housmartの場合、ユーザーのみで見学を行います。

個人同士で自由にやりとりできますが、マンション登録時のチェック、売買契約書作成・重要事項説明の実施、住宅ローン・決済のサポートをHousmartで行うことで、従来の取引と変わらない安全を提供しています。

従来の不動産売買では売り手・買い手ともに物件価格の3%+6万円の仲介手数料がかかっていました。Housmartの場合、内覧のセルフ化による営業コストの削減、店舗・自動車などのランニングコストの圧縮、システム化による効率性アップ等により、売り主は仲介手数料無料、買い主は仲介手数料半額の1.5%という低価格を実現しています。

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不透明感を無くしたい

弊社のミッションに「圧倒的に分かりやすく、自由な不動産マーケットの創造」というものがあります。不動産取引はまだお客様にとって分かりづらい部分が多く、情報の多くが不透明です。この分かりづらさ、不透明感をWEBの力で解決していきたいと思います。

また従来の不動産取引では、マンションの購入・売却ともに、全てのステップで不動産会社を通さないといけないため、自由な不動産取引が行えるとは言い難い状況でした。そこでHousmartではWEB上で見学希望のリクエスト、売却物件の価格設定、マンションに対する質問など、買い主様・売り主様ともに可能な限り自由な不動産取引を行えるようにしています。今後さらに「不透明感・分かりづらさ・不自由さ」を無くす機能を開発予定です。


不動産流通のこれから

不動産流通はこれからますます、活性化していくのではないかと予想しています。中古住宅の流通量は年々増えていますので、今後はより購入しやすい価格のマンションも市場に出てくると思います。そうすると、住宅に暮らす方のライフステージに合わせて、気軽に住み替えができる世の中になるのではないでしょうか。

無理にずっと同じ家に住み続けるのではなく、ライフステージに合った本当に住みやすい間取りや環境の家に暮らす。そんな世界を実現するためには、住み替える際のコスト削減と売買の手間を無くすことが必須だと言えます。Housmartはそんな世界を実現するための、プラットフォームサービスをしていきたいと思っています。(提供: リフォーム産業新聞 9月8日掲載)

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