(写真=HPより)
米ウォール街で牙城を築き上げている情報端末「Bloomberg(ブルームバーグ)」に対抗すべく、米ゴールドマン・サックスなど大手金融機関の主導で開発が始まったメッセージングサービス「Symphony(シンフォニー)」が9月15日、サービスを開始した。
年2万ドル超のブルームバーグ、年200ドル弱のシンフォニー
きっかけは、メディアでもあるブルームバーグのジャーナリストが端末利用者の行動を盗み見ていたことが問題となったこと。最大の特徴は値段だ。ブルームバーグが、年間2万ドルを超えるコストがかかるのに対して、Symphonyは1ユーザー当たりわずか月15ドル。年間でも180ドルという安さだ。
あるアナリストは「ツイッター利用者ならすぐに直感的に操作できるだろう」と使い勝手に太鼓判を押している。
シンフォニー社のマーケティング・コミュニケーション担当者は、今後数カ月のうちに様々な機能を発表する予定であることを明らかにしている。また第4四半期中に、多数のパートナーから提供された機能を統合することも発表している。
使用感は「Slackと似ている」との声も
同社はサービス開始日の15日、ソーシャルメディアとチャットをモニタリングしてリアルタイムの情報とビジネスのヒントを収集する企業Selerityとの業務提携も明らかにしている。またシンフォニーのプラットフォームで記事を公開する予定のダウ・ジョーンズなどと協力関係を結んだことも発表した。
一部ではSlackと使用感が似ているとの声も上がっているシンフォニー。果たしてブルームバーグを超えることができるのだろうか。(ZUU online 編集部)