※郵政3社のIPO抽選申込は10月23日に締め切っております。
「投資をしたいけれど、毎日忙しくて時間をとれない…」と資産形成には興味があるもののなかなか投資に手を出せない方も多いのではないだろうか。そんな忙しい方や投資に不慣れな方にこそ「郵政IPO」が向いているのだ。
IPO投資の魅力と郵政株の魅力、そしてなぜ忙しい方や投資初心者に向いていると言えるのかを解説しよう。
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郵政IPOのデメリットが少ない理由を先読みしたい方はコチラ
はじめにIPO投資とは
IPO投資とは、新規に公開される株式を上場前に買う投資方法だ。まだ株価が付いていない状態で購入するので、実際の価格よりも安価で手に入れられる場合が多いことが特徴だ。IPO投資の主なメリットを3つ紹介する。
【IPO投資は勝率が高い】
実際の価値よりも安価で購入できるということは、上場と同時にIPO株を売却するだけで簡単に利益を得られるということでもあるのだ。実際に、公募価格(IPO株として上場前に購入する価格)よりも初値(上場して初めてつく株価)が高くなるケースが非常に多く、上場1日で利益を手にすることも可能だ。
実際に2014年はIPO全83件中65件において初値が公募価格を上回り、勝率(初値と同時に売却することで利益を得た確率)は78.3%であった。2015年も10月4日までにIPOは66件実施されたが、そのうち56件において初値が公募価格を上回り、実に84.8%もの勝率を記録している。
【IPO投資は最短1日で完結する】
投資というと「ややこしそう」と思い込んでいる方もいらっしゃるかもしれない。確かに通常の株式投資やFXは常に変動する相場を見ながら買い注文・売り注文を出していくので、ある程度時間が必要な投資方法とも言える。
だが、IPO投資は、公募期間中の好きな時間に買い注文を出して、上場当日に成行注文(値段が付くと同時に売却する注文)さえ出しておけば、あとは何もする必要が無い。IPO投資は「1日中PC画面に張り付いて、取引をしているイメージ」とはかけ離れているのだ。
【IPO投資は無料で申込できる】
通常の株式であれば、証券会社を通じて購入することができるが、新規に上場する株式(IPO)の場合は購入前の定められた期間に「購入申込」を行う必要がある。もし、購入申込数量が販売される株式数量を上回った場合、「抽選」により購入者を決定することになるのだ。
このとき、IPO株の購入申込、実際の購入には手数料は一切かからない。そのため、IPO株が「無料(ただ)の宝くじ」と呼ばれることもある。
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IPO投資の5つのステップ
では実際に、どのようなステップが必要なのかを具体的に説明しよう。証券口座を持たない方でも、たった5つのステップでIPO投資を完了させることができるのがご理解いただけるだろう。
【①.証券口座を開設する】
投資を行うなら、証券会社に口座を開設する必要がある。パソコンやスマートフォンで取引できる「ネット証券」ならば、オンラインで数分の入力で口座開設申し込みを完了させることが可能だ。
申し込みをすると最短で翌日には証券会社から書類が郵送される。その書類に署名して本人確認書類のコピーを添付して返送すれば、1週間程度で口座開設完了の通知が届く。証券会社によってはオンラインで本人確認書類の提出を受けつけていることもあり、さらに短期間で口座開設を完了させることができる。
【②.口座に資金を入金する】
投資に必要な資金を、普段利用している銀行口座から証券口座に入金しよう。ネットバンキングを利用するならば、ほとんどの証券会社で手数料無料の入出金が可能だ。
【③.公募期間中に買い注文を出す】
IPOは、「公募期間(購入注文受付期間)」「購入期間」「上場日」などのスケジュールが事前に発表される。公募期間中に株数を指定して買い注文を出そう。
【④.抽選結果を確認する】
販売される株数よりも買い注文の株数が多い場合には、抽選によって購入権が分配される。当選しているかどうか、当選発表期間内にチェックしよう。
【⑤.IPOを購入する】
当選していた場合は、購入期間内に購入手続きを完了させよう。あとは、初値で売却するなり長期保有するなり、各自の投資スタイルに合わせてIPO株を活用しよう。
IPO投資のデメリット
高い勝率を誇るIPO投資にも、いくつかのデメリットがある。しっかり把握して、リスクの少ないIPO投資を実現させよう。
【公募割れ】
IPOによっては人気が集まらず、販売される株数よりも購入を希望する株数が下回ることがある。そのようなIPOは上場しても公募価格より低い初値がつく可能性が非常に高く、初値で売ろうと計画していると損失を被ることもある。
【抽選に外れることがある】
反対に人気が集中しすぎると、IPOを購入できる確率が数百分の一、数千分の一になることもある。購入したくてもできないというデメリットも大きいのだ。
11月4日に郵政3社が上場
そこで登場するのが、郵政IPOだ。2015年11月4日に上場する郵政3社の株式は、IPO本来のメリットが十分に大きいだけでなく、デメリットが少ないことでも注目の投資案件なのだ。郵政IPOの特徴を紹介する。
【郵政上場スケジュール】
郵政各社 | 仮条件決定日 | ブックビルディング期間 | 公募価格決定日 | 購入申込期間 | 受渡/上場日 |
日本郵政 | 10/7 | 10/8~10/23 | 10/26 | 10/27~30 | 11/4 |
ゆうちょ銀行 | 10/7 | 10/8~10/16 | 10/19 | 10/20~23 | 11/4 |
かんぽ生命 | 10/7 | 10/8~10/16 | 10/19 | 10/20~23 | 11/4 |
【短期的投資にも長期的投資にも適したIPO】
投資に興味が無い人でも、日本郵政グループ(日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命)の上場に関する話題を耳にしたことはあるはずだ。政府系企業の最後で最大の放出株とも言われる郵政3社。初値が高くなることは容易に想像でき、短期的投資を行いたい方にも適したIPOとなるだろう。
また、3社とも高配当(年利3.0~3.5%)を予定しているため、配当金狙いの長期的投資にも向くと言える。IPOで購入したまま放置しても、年に2回、自動的に高い配当金が入ってくることが予想される。
【注目度抜群!だから公募割れの可能性が低い】
注目度が高いということは、それだけ郵政IPO株を買う個人投資家が増加することに繋がるため、公募割れの可能性が低いということでもある。
また引受証券会社が個人投資家向けに説明会を開催、テレビCM放送など、各証券会社の力の入れようも異例と言えるだろう。IPOのデメリットである公募割れのリスクは、郵政IPOに関しては非常に低そうだ。
【販売される数量が多い!だから抽選に外れる可能性も低い】
日本郵政だけでも4億以上の株式が放出される。3社合計で約9億の株式が販売されるので、人気が集中するとはいえ売却数量が少ない銘柄と比較すると抽選に外れる可能性は低いと言えるのだ。
郵政IPOを購入できる証券会社
郵政IPOを購入できる証券会社の中で、注目のネット証券をいくつかご紹介しよう。
【マネックス証券】
「 マネックス証券 」は抽選方式として 完全平等抽選方式を採用。店舗型証券会社と比較すると、口座開設数が157万口座とライバルとなる口座保有者が少ないことも魅力だ。
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抽選ライバルが少ないため穴場となりえるマネックス証券を見る
【SBI証券】
「 SBI証券 」は ネット証券界最大手の証券会社。IPOの抽選に外れる度に「IPOチャレンジポイント」を1ポイント付与する独自の制度で、外れれば外れるほど次のIPOに当選しやすくなっている。
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業界最大手!SBI証券のIPOチャレンジポイントを詳しく見る
【カブドットコム証券】
「 カブドットコム証券 」は三菱UFJモルガン・スタンレー証券の関連 会社だ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は主幹事の中でも、グローバルコーディネーターに指名されているため、割り当てられる株数が多いと推測される。
注文数や投資歴に関わらず1口座1抽選権の完全平等抽選方式を採用しており、投資初心者でも当選しやすい。
>> 割り当て数が多いことが予想されるカブドットコム証券を見る
【岡三オンライン証券】(委託販売証券会社)
同じく主幹事証券会社の岡三証券グループに属する「 岡三オンライン証券 」でも郵政IPO株の取り扱うことが決定している。抽選方式は「100%完全平等抽選」を採用している。
岡三オンライン証券では、口座開設者のみが閲覧可能な「株式投資情報局」というサービスを提供しており、各ニュースと株価の関連などを知ることができるため、初心者の方でも情報収集が手軽にできるだろう。
主幹事 | 抽選方式 | 口座数 | |
マネックス証券
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引受証券会社 | 完全平等抽選方式 | 157万(2015年8月時点) |
SBI証券
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引受証券会社 |
70%は申込数量に比例した抽選権
30%はIPOチャレンジポイント(SBI証券でIPOに外れる度に1ポイントが付与)の多い順に抽選権を分配。 |
300万以上(2014年3月の時点で300万口座を突破) |
カブドットコム証券
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委託販売証券会社
(三菱UFJモルガン・スタンレー証券会社) |
完全平等抽選方式 | 93万5000(2015年6月末時点) |
岡三オンライン証券
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委託販売証券会社
(岡三証券) |
完全平等抽選方式 | 10万5000(2015年6月末時点) |
※すべての証券会社で口座開設費・維持費は無料。