ステップ①投資目的を確認する
「結論から言うと、すべての人に共通する『これがいい』というたった1本のファンドは存在しません」と高橋さん。飲食店を探すときに、女子会なのかデートなのか、あるいは家族との会食なのかで選ぶ店が変わるのと同じように、投資信託を選ぶときも目的によってその人に合う商品が変わってくるのである。目的がはっきりしないまま証券会社の窓口へ行ったのでは、自分に合わない商品を買わされてしまう可能性もある。まずは、「自分はどうしたいのか」を考えよう。
投資の目的とは「何のために投資をするのか」「このお金を運用して何をしたいのか」ということである。例えば「コンスタントな収入はいらないから、とにかく資産を増やしてほしい」という目的の場合は、とにかく元手が増える「元本成長型」がお薦めとなる。「元本成長型」になると、コンスタントに手に入る収入は少ないか、あるいはほとんどないが、10年後、20年後に手に入る金額は大きくなる。逆に、定期的な収入がほしいのであれば、「定期分配型」がいいということになる。
ステップ②自分に合う投資信託は「時間+効果」で考える
目的がはっきりしたところで自分に合う投資信託を考えよう。自分に合う投資信託は「投資に使える時間」と「期待する運用効果」の組み合わせで選ぶとよいという。
「投資に使える時間」については、
・10年以上…長期
・5年程度…中期
・3年程度…短期
と考える。「期待する運用効果」については、
・リスクがあっても資産の大きな成長を期待したい…積極成長志向
・できるだけ増やしたいけれど大きなリスクは取りたくない…なるべく成長志向
・少しずつでも安定的に増やしたい…安定成長志向
とする。上記を踏まえた上で、タイプ別のお薦めの投資信託は次のようになる。
(フィデリティ投信資料より抜粋)