ステップ③運用会社を選ぶ

高橋さんは「運用会社としてきちんとしているか、というのはできる範囲で結構ですのでちょっと見ていってもらえればと思います」と話す。

どのような会社かを見るポイントは経営母体や資本、販売チャネルや取引会社、経営方針が挙げられる。このほか、「一貫し、継続性のある『運用哲学』が確立しているか」「投資哲学を実践するための体制が整っているか」といった点もチェックポイントとなる。

意外と高額な老後の生活費

退職後の生活費について多くの人は勘違いをしている。フィデリティ退職・投資教育研究所の「勤労者3万人アンケート」(2014年4月)によると、退職後の生活費が現在と比べて「半分以下になる」と考える人が4割近くに上り、「わからない」と回答した人を除けばおよそ6割を占めた。

「ここに非常に大きな落とし穴があります」と高橋さんは警鐘を鳴らす。高橋さんによると、実際に調査をしてみると退職後の生活費はせいぜい現役のときに比べて7割程度にしかならず、3割くらいしか軽減できないそうだ。早期に準備をしておけば、退職後の心配もより少なくて済むだろう。

投資女子ブームは到来するか

通常のセミナーでは消極的な女性も、この日はスタッフも女性ばかりとあってか、一歩も二歩も踏み込んだ内容を質問していた。「米利上げにどう対応したらいいのか」「移民問題のヨーロッパ経済への影響は?」などかなり食い込んだ話題もあった。

フィデリティ投信のアンケートによると、実際に退職後の資産形成のために「具体的に意識をしてしっかり資産運用をしている」女性は4%ほどだったという。しかし、会場を訪れた女性たちは実にパワフル。今後の「投資女子ブーム到来」を予感させた。 (ZUU online 編集部)